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大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の大麻を使用するとDNAが変化していく

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月10日 18時59分

DNAメチル化が鍵に

DNAメチル化の解析は、全ゲノムの複数の部分について行われた。解析では、結果に影響を及ぼす可能性のある生物学的・環境的な要素(年齢、性別、民族、喫煙の有無など)の影響を考慮した。

その結果、高濃度の大麻を使用するとDNAメチル化が変化することが分かった。特に、エネルギーや免疫システムの機能に関連する遺伝子でこの変化が見られた。しかし精神障害を経験した人のDNAには、経験していない人とは異なる変化が確認された。

こうしたエピジェネティックな変化は、薬物使用などの外的要因が遺伝子の働きを変化させ得ることを示唆している。これらの変化の研究によって、大麻の使用(特に高濃度のタイプ)が特定の生物学的経路に与える影響をより深く理解できるかもしれない。 

将来的な研究課題としては、大麻使用に関するDNAメチル化のパターンが、精神障害発症リスクの高い使用者を特定するバイオマーカーとして機能するかどうかを調べる必要がある。

これによって、より的を絞った予防戦略が可能になり、もっと安全な大麻使用につながるかもしれない。

Marta Di Forti,Professor of Drugs, Genes and Psychosis, King's College London

Emma Dempster,Senior Lecturer, Clinical and Biomedical Sciences, University of Exeter

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.

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