トランプとメキシコとの対立は「中国の漁夫の利」...「アメリカ・ファースト」のオウンゴールとは?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月15日 14時38分
両国の関係悪化から利益を得そうなのが中国だ。中国はメキシコを含むほぼ全ての中南米諸国にとって、第1位か2位の貿易相手国である。NAFTAやUSMCAの原産地規則は、メキシコの中国からの輸入の伸びをいくらか抑制してきた。
アメリカとの貿易戦争が勃発すれば、メキシコが中国製品を排除するインセンティブは弱まる。関税や敵対的な発言によりアメリカの門戸が狭まれば、メキシコ企業にとって、中国の自動車部品や金融サービスはこれまで以上に魅力的に映るだろう。
つまり、トランプが脅しを実行して新たな貿易戦争が起きれば、中国にとって新たな好機が生まれるのだ。
Scott Morgenstern, Professor of Political Science, University of Pittsburgh
This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
アメリカ・トランプ次期大統領 新組織「外国歳入庁」を就任初日に創設と表明 関税など外国からの収入を徴収
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月15日 19時7分
-
アングル:メキシコ大統領の「対トランプ」戦略が高評価 関税回避に期待
ロイター / 2025年1月15日 18時15分
-
カナダ首相、トランプ氏の25%関税表明に「関税で対抗」…オレンジジュースやトイレ製品など検討
読売新聞 / 2025年1月13日 19時49分
-
トップ4はトランプ氏関連がずらり 世界の“10大リスク”発表 「金を払わないのなら守らない」主導国の不在=“Gゼロ世界の混迷”に最大のリスク懸念【サンデーモーニング】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月12日 14時23分
-
米国経済はソフトランディングの見通しも トランプ政策によってインフレ過熱シナリオが浮上(後編)
Finasee / 2024年12月24日 6時30分
ランキング
-
1尹氏支持者「恥かかせる目的」と憤り=公邸前、拘束賛成派は歓喜―韓国
時事通信 / 2025年1月15日 20時29分
-
2ウクライナ和平「就任初日」公約は誇張、トランプ氏側近が認める
ロイター / 2025年1月15日 18時7分
-
3韓国大統領、取り調べで沈黙守る 録画も拒否=捜査当局
ロイター / 2025年1月15日 19時41分
-
4ロシアがウクライナのエネルギーインフラに大規模攻撃 報復か、ゼレンスキー氏が非難
産経ニュース / 2025年1月15日 20時15分
-
5韓国の尹大統領、内乱容疑で拘束 戒厳令巡り現職初、警護庁対峙も
共同通信 / 2025年1月15日 11時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください