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天然ガス最大手ガスプロムは収益半減、「影の船団」も制裁で、プーチンの軍資金が危機に

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月15日 19時16分

アメリカの新しい制裁措置は、ロシアの2大石油会社ガスプロムネフチとスルグトネフテガスだけでなく、制裁を回避して石油を密輸するために使われている「影の船団」183隻も対象となっている。

パイプラインから船上液化天然ガス(LNG)プロジェクトに輸出を多角化しようとする試みも打撃を受けた。新たな制裁は、主要な2つのLNG輸出ターミナル、ガスプロムSPGポルトバヤLLCとクライオガス・ヴィソツクLLCも対象としている。



人々の反応

47newsによると、ガスプロム経営委員会のエレナ・イリュヒナ副委員長は、「ガスプロムグループが直面している課題は、経営と生産すべてのレベルでコストの最適化だ」と述べた。

またアメリカの法律事務所リード・スミスの制裁担当パートナー、リー・ハンソンは本誌にこう語った。「今回のアメリカの制裁は、ロシアの重要な収入源を断ち切るための包括的な取り組みであり、ウクライナに対する継続的な侵略行為に対応してロシア政府に経済的圧力をかけることを目的としている」

今後の展開

今回のアメリカの制裁は、ロシアのエネルギー部門に相当の圧力をかけ、ロシアにとって天然ガスの販売はますます難しくなるだろう。

多くの期待がかかっているのは、ロシアの天然ガスを中国に送る新たな天然ガスパイプライン「シベリアの力2」だ。全長約4300キロ、北極圏のヤマル半島と中国北西部を結び、年間500億立方メートルのガスを輸送できる。

だが中国政府は厳しい価格を突きつけており、パイプラインの建設はまだ合意に達していない。



【動画】調査報道「影の船団」

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