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バンス次期米副大統領と中国の韓正副主席が会談...フェンタニルや貿易を協議

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月20日 15時0分

バンス次期副大統領 REUTERS/Kevin Mohatt

ピーター・エイトケン
<薬物のフェンタニル、貿易均衡、地域の安定などを議論するため、バンス次期米副大統領と中国の韓正副主席が1月19日に初の会談を実施した>

バンス次期米副大統領は1月19日、中国の国家副主席である韓正氏と会談した。

バンス氏とトランプ次期大統領は1月20日に就任式を迎え、第2次トランプ政権がスタートする。トランプ氏は第1次政権期間中、中国を貿易問題などで頻繁に批判し、2024年の大統領選挙中も関税や貿易懸念について言及していた。

また、中国はTikTok禁止令の施行に関する問題でも注目を集めている。昨年、議会は中国企業バイトダンスが所有するTikTokのアメリカ事業を1月19日までに分離しない場合、アプリの運営を禁止する法案を可決した。この措置は国家安全保障上の懸念が理由とされる。

議員らは、中国国内企業が中国政府の要求に応じてデータを提供する義務があると指摘しており、中国共産党が1億7000万人以上のアメリカ人ユーザーのデータをどのように扱うかについて懸念を抱いている。アメリカ連邦最高裁判所は先週、この禁止令を支持した。

しかし、トランプ氏はTikTok CEOの周受資氏に対し、禁止令を撤回する意向を示し、1月19日の午後にはサービスが再開された。同社はトランプ氏に感謝の意を表明し、アプリを開くと「トランプ大統領の尽力によりサービスが再開した」とのメッセージが表示された。

今月初め、北京は伝統的にこのような式典に出席する謝鋒大使が参加できないことを発表し、代わりに韓正氏を派遣すると明らかにした。

麻薬対策に関する中国の「言い分」

トランプ氏の政権移行チームはプレスリリースで、バンス氏と韓氏の会談を発表し、「フェンタニル、貿易均衡、地域の安定など幅広い議題について話し合った」と述べた。

この会談は、昨年の選挙でトランプ氏と共に勝利を収めて以来、バンス氏が単独で行った最も注目される会合となる。

トランプ氏はすでに、中国で生産されたすべての商品に最大60%の関税を課す可能性を示唆している。しかし、トランプ氏が財務長官に指名したスコット・ベッセント氏は、関税は主に交渉手段として使用されると述べている。

フェンタニル問題はワシントンで重要な議題となっており、中国は主要な供給源とされている。一部の反対派は中国政府がフェンタニルの製造と流通を抑止するための十分な努力をしていないと批判している。

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