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【トランプ2.0】オープンAIやソフトバンクの巨額投資で「AI独占」を目指す新事業「スターゲート」始動

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月22日 16時31分

ソフトバンクの孫は昨年12月、今後4年間でアメリカのプロジェクトに1000億ドルを投資することをすでに約束していた。「これはアメリカの黄金時代の始まりだ」と孫は言う。「ものすごくわくわくしている」

孫は、AIによって、他の方法では解決できないような多くの「困難なこと」が解決できるようになると付け加えた。

トランプは1月、アラブ首長国連邦の不動産開発会社DAMACプロパティーズが200億ドルを投資し、AI開発に特化したデータセンターを建設することも発表した。



新たな資本のかなりの部分が、スターゲート経由で投下される。

スペースXのCEOでトランプの最側近とも言われるイーロン・マスクは、かつてAIの先駆者だったオープンAIに投資したが、その後オープンAIが営利目的のベンチャービジネスに転換したことを批判し、自らのAI企業「xAI」を立ち上た。

アルトマンは、「アメリカ合衆国で実行されるこのプロジェクトに興奮している。これは、この時代にわれわれが行う中でも、最も重要なものになると思う」と語った。トランプはアルトマンを、「(AI業界を)リードする専門家」と呼んだ。

ソフトバンク、オープンAI、オラクル以外にもアーム、マイクロソフト、エヌビディアなどそうそうたる業界トップ企業がテクノロジーパートナーとして参加する。

トランプは、AIでは中国も激しい追い上げを演じており、関連技術が中国に流出するのも防ぐ狙いもあったと強調した。

「スターゲートは、このテクノロジーの未来を約束するベンチャーだ」とトランプは述べた。「われわれが望むのは、このテクノロジーをこの国内にとどめることだ。中われわれは、この技術が国内にあって使えるようにしておきたい。緊急事態宣言を通して、大きな支援を行うつもりだ」



オープンAIはXで、次のように表明した。

「スターゲート・プロジェクトは今後4年間に5000億ドル(約78兆円)を投資し、アメリカにおいてオープンAIのための新たなAIインフラを構築することを目的とする。直ちに1000億ドルの運用を開始する」

「このインフラは、AIにおけるアメリカの主導的立場を確実なものとし、アメリカに数十万単位の雇用を創出し、全世界に巨大な経済的メリットを生み出すはずだ。このプロジェクトは、アメリカにおける産業再編を支えるだけでなく、アメリカおよびその同盟国の安全を守る戦略的能力を提供するものだ」

新大統領は記者会見で、AIや他のセクターの投資に関して、今週末までにさらなる発表がある予定だと述べた。
(翻訳:ガリレオ)

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