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「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡眠術、「通説を覆す」理論を医師が解説

ニューズウィーク日本版 / 2025年2月1日 17時33分

antoniosantosc/Shutterstock

リディア・パトリック
<一般的に眠るときには靴下は脱ぐべきとされることが多いが、足を温めて血管を開かせることで睡眠の質を高めることができるとする理論を医師が動画で解説>

睡眠時は足が「呼吸」できるよう、靴下を「履くべきではない」という考えが一般的だ。しかし、靴下を履いたほうが睡眠の質が向上するという説を医師がネットに投稿し、注目を集めている。

■【動画】医師のジェス・アンドラーデが「靴下を履いたまま眠る」睡眠術を解説

小児科医でスポーツ医でもあるジェス・アンドラーデは、より良い眠りのためには靴下を履いて寝るべきであると解説する動画をTikTokに投稿した。これに対し、「いいね」が1万1200件寄せられ、再生回数は2810万回を超えた。

「靴下を履くと足が温まり、血管が開いて体が冷える。体が冷えると脳に寝る時間だという信号が伝わる。そのため、靴下を履いている人は早く眠りにつく傾向がある」とジェスは説明している。

トラウマと睡眠が専門の臨床心理士リア・カイラーは、睡眠中の体の体温調節機能について本誌に語った。

「無意識に布団から片足を出すのを不思議に思ったことはないだろうか。それは、体が最適な睡眠温度を維持するために行っているものだ。足の裏には熱を調節する血管があり、皮膚への血流を増やすことで、熱を素早く放出することができる」

「布団から片足を出すことで、冷たい空気にさらされ、余分な熱が逃げ、体がより効率的に冷える」とカイラーは言う。「さらに片足を布団の中に入れておくことで、心地よさと安心感を維持しながら、体を冷やすことができる」と説明した。

靴下を履いて寝るべきではない人、リスク

靴下を履いて寝るべきかどうかは、人によって異なる。足が冷たい、または血行が悪い場合(レイノー症や糖尿病など)、靴下を履くことで快適さが増し、寝つきが良くなる可能性がある。

一方、暑がりの人は、靴下を履くと体温が上がりすぎて、睡眠の妨げになる恐れがあるという。

結局のところ、足は自動温度調節器のように体温を調節するが、快適さや個人の好みも重要な要素だ。カイラーは、寝る時に靴下を履く場合と履かない場合の両方を試し、どちらが快適に眠れるかを判断するべきだと助言する。

ただ、靴下を履いて寝ることによるリスクもある。足の専門医が運営するサイト「Keep On Your Feet」によると、睡眠時に靴下を履くと足が「呼吸」できなくなり、汗が溜まり、真菌症を発症する可能性が高まることがあるという。

靴下を履いて寝ることについて、ネット上ではさまざまな意見が寄せられている。

「靴下を履いていると寝つきが悪くなる」という「通説」を唱える人もいれば、「私の寝つきが良い理由が分かった。特に冬は靴下を履いて寝るのが好き」とコメントする人もいた。「私の足はいつも冷たいから、靴下を履く必要がある」との意見もある。

今夜、靴下を履いて寝るか、裸足で寝るか......。あなた個人が感じる快適さも考慮しながら考えてみてはいかがだろうか。

「靴下を履いたまま眠る」睡眠術を解説

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