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極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポーランドで発見

ニューズウィーク日本版 / 2025年2月10日 14時10分

イエローストーン国立公園に生息する黒いオオカミに関する複数の研究では、遺伝子変異による黒い被毛のオオカミと、「ジステンパー流行時の生存率の高さ」には関連性があることが示されている。また、縄張り争いをするとき、黒いオオカミは、灰色のオオカミほど攻撃的ではないこともわかっている。

トチドロウスカ氏は本誌に対し、ポーランドのカメラでとらえられた黒い被毛のオオカミ2頭は「同じ家族に属しており、きょうだいの可能性がある」という考えを述べた。また、「オオカミは通常、両親、ならびに2、3年以内に生まれた子オオカミという家族で群れを形成する」と説明した。カメラに映っていたオオカミは見たところ、体重がおよそ66ポンド(およそ30キログラム)で、年齢は1歳半ほど、少なくとも1頭はオスだという。

ポーランドでは、オオカミが絶滅の危機に瀕しており、1998年に保護種に指定された。その結果、個体数が大幅に増加。AP通信によると、国内には現在、2500頭から3000頭が生息している。その大多数は、灰色に少量の赤や黒が入り混じった被毛をもつ。

オオカミは、食物連鎖の頂点に君臨する捕食動物だ。獲物となる動物の個体数を制御し、生態系全体に大きな影響をもたらしている。

SAVEは、今回の目撃を喜ぶフェイスブック投稿の中で、今後は、カメラが設置されていた森林の周辺でオオカミの糞を採集し、黒い被毛をもつオオカミの遺伝的性質について、さらに解明を進めたいと述べている。

オオカミの安全を考慮し、具体的な目撃地点は明かされていない。

(翻訳:ガリレオ)

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