冬はごぼうで体ぽかぽか 2種類の食物繊維が腸内環境も整える

NHKテキストビュー / 2020年11月25日 17時0分

寒くなるとどうしても血行が悪くなり、冷えに悩まされる方も増えてきますね。しょうがやごぼうなどの根野菜には体を温める働きがあります。ごぼうは食物繊維や抗酸化物質が豊富で、腸内環境をよくして代謝を活発にしてくれます。料理を食べたあとに体がぽかぽかしたという体験を持っている方も多いことでしょう。皮をむいたり切ったり、少し手間がかかる根野菜ですが、皮の近くにこそ有効な成分が集まっています。今年は皮も捨てないエコ調理を試してはいかがでしょうか。医学博士で管理栄養士の本多京子(ほんだ・きょうこ)さんが、ゴボウの特長を教えてくれました。

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■水溶性と不溶性 2種類の食物繊維がはたらく

ごぼうの食物繊維についてこれまでは、人の体で消化されにくいリグニンなどの不溶性食物繊維を中心に考えられてきました。腸のぜん動運動を活発にして、便秘予防に役立つからです。
しかし近年は、イヌリンなどの水溶性食物繊維が、健康に欠かせない成分として注目されています。便秘予防だけではなく、糖質の吸収をゆるやかにして、食後の血糖値上昇を抑えたり、コレステロールの排出を助けるといった働きがあり、生活習慣病の予防に必要不可欠な成分となっています。またイヌリンは腸内細菌のビフィズス菌を増やし、腸内環境を良くします。
ごぼうには不溶性と水溶性、2種類の食物繊維が豊富に含まれています。
 

■「ごぼうひく」は秋の季語 ごぼうで感じる日本の四季折々の料理たち

ごぼうは見た目はざらざら茶色いのですが、キク科の野菜で、花は赤紫や白色でアザミに似ています。一般的にはその根を使いますが、葉や小さな苗も食べられます。
お正月のおせちのごぼうは、根深く成長する様から「延命長寿」の証としてされ、「叩きごぼう」は運を開くめでたい料理とされています。また茶道の初釜で供されるお菓子として、ごぼうを甘く煮た「花びらもち」が欠かせません。
簡単に抜けないごぼうをひくのは骨が折れるところから、小林一茶は「ごぼうひく」という情景を俳句に詠みました。多くの人に愛されてきたごぼう。今もなお日本の文化に根付いています。
■『NHK趣味どきっ!カラダ喜ぶベジらいふ 秋冬コレクション』より

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