持ち込んだ物の放射能を測定できる「ベクミル」で測ってみた
ニコニコニュース / 2012年1月5日 18時45分
福島第1原発事故で放射線量に対する意識が高まるなか、東京・上野に自ら持ち込んだ検体の線量を測定できる店「ベクミル」がオープンした。2012年1月5日、ここに東京近郊で採集した土を持ち込み、実際に測定した。1検体あたりの測定に要する時間は20分。検査機関ではなく、あくまで"測定器のレンタル"という立ち位置であるため、結果は利用客のみに知らされ、店側が記録することもない。店長の菊池一樹氏は「1日に20人前後が訪れ、米や野菜を計測する」と語った。
「ベクミル」は食品等をベクレル単位で測定する測定器のレンタルスペースで、昨年10月に千葉県柏市に1号店が、12月に上野店がオープンした。利用客は米や野菜、土など"検体"を持ち込み、店員の指示に従って測定する。菊池店長は、
「政府や東電の発表に不信感を抱く人も、自分の手で計測することで冷静に数値を見ることができる」
と話す。計測に用いるのは1台約300万円する「シンチレーションスペクトロメーター」(ドイツ製)。セシウム134、セシウム137の合計を測定することができ、1検体あたり3,980円の利用料がかかる。料金については「"高い"という声がある一方で、これだけの測定器を使って元が取れるのか、と心配してくださるお客様もいる」という。
1つの検体を繰り返し測定することで精度はあがるが、「それだけ時間がかかる」として、ここでは20分間での計測結果が知らされる。実際、この方法で取材時に持ち込んだ土を計測したところ、2908ベクレル/Kgという数値が出た。利用客には女性が多く、「米や粉ミルク、野菜など子供が食べるものを計測される方が多いようだ」と菊池店長は話した。
◇関連サイト
・[ニコニコ動画] 放射能測定スペース「ベクミル」で東京近郊の土を測ってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/1325753350
・ベクミル 放射能測定器レンタルスペース - 公式サイト
http://bq-center.com/bqmil/
(土井大輔)
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