大阪ダブル選2015 候補者ネット討論「第1部 大阪市長選 候補者討論」全文書き起こし(3)
ニコニコニュース / 2015年11月13日 0時0分
11月22日(日)に投開票される「大阪ダブル選」の候補者ネット討論会が2015年11月11日(水)20時30分、大阪市内のホテルでおこなわれた。本ニュースでは、その「第1部 大阪市長選 候補者討論」の内容を、以下の通り全文書き起こして紹介します。
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※出演者=話者表記
角谷浩一 (司会)=角谷
西村実花 (司会)=西村
吉村洋文 (大阪維新の会公認)=吉村
中川暢三 (前大阪市北区長)=中川
柳本顕 (自民党推薦)=柳本
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角谷:ありがとうございました。一旦、このテーマは引き取らせて頂きます。色々今も3つのテーマで表現を頂きましたけれども、まだ物足りない部分もあるでしょう。また別のテーマや訴えたい事もあると思いますから、テーマ別の討論はここまでにしますけれども、続いては他の候補の方に聞いてみたい事、言っておきたい事を、直接ぶつけるというコーナーにしたいと思います。発言したい方は挙手でお願いして、回していきたいと思います。吉村さんからいきますか。
【他候補への質問】
吉村:柳本さんにお聞きしたいと思っています。年代も同じで、厳しい選挙を闘うというのに共感する事があるのは事実なのですが、私がどうしても共感出来ないのは、自民党と共産党と民主党が一緒になって選挙をやっているという事なんです。そもそもこの選挙は政策、理念の選択でなければならない、しかしながら柳本さんのマニュフェスとは実現出来ないと思います。リニアだって、北陸新幹線だって、近い所はありますけれど、共産党は、大反対の事ばかりなので、そういう事を実現する為にはですね、自民党、共産党、考え方が違う党同士が、組織を目当てで集まるのは私は間違っていると思います。
角谷:柳本さん答えてください。
柳本:リニア新幹線や北陸新幹線、まさに国や区、市としっかり連携をする必要があります。とりわけ国と連携は欠かせません。そういった中で、阿部内閣に対して不信任案、賛成をした維新の党の賛成者である吉村さんから政策については言われたくないです。こういった事は我々こそが実現出来ると考えます。その上で今回の選挙戦ですけども、もちろん、政策を訴えていくと考えておりますが、大阪都構想となるもの、住民投票で一旦否決された都構想なるものをまた票号するような事に対して、もうこれ以上仕組みの話はやめようよ。制度論には終止符を打とうよ。そういった形で、対立から、協調へということで、訴えさせて頂いています。その点に対して共感を頂いて、ご賛同頂く分についてはできるだけ、大同団結をして、オール大阪で取り組む部分もあると思います。
角谷:これ、吉村さん答えますか?
吉村:対立から協調へとおっしゃいましたが、協調していくのは当たり前なんです。私も当然、橋下市長が出来なかった改革をする為に粘り強い合理協調をして、しっかりと協調して前に進むという事をやります。私が考え方が違う、そういった所は一つになって選挙戦をやり抜いて、組織上で当選したとして、
柳本:地方議会は、二元代表制ですので、例えばこれまで橋下市政において出て来た議案についても例えば維新の会さんと、共産党さんが賛成されて、他の会が別の対応を下というのは、沢山あるんですね。そして、協調という観点で言いますと、仮に、私柳本顕が当選したとしたなら、大阪維新の会の皆様方とももちろん対話をして、協調していきたいと考えます。なかなか議会運営というのは上手くいかない事もありますので、私も自民党市議団の幹事長として、他会派の方々と色々政策議論を重ねてきました。その中で全く合わない事があるのも事実ですけども、その中で対話をする事に寄ってより良い方向性が見える事も沢山ある訳ですから、そういった意味では、喧嘩手法の対立はここで辞めて、協調路線でしっかりと大阪のより良い方向性をしっかりと導きたいと思います。
角谷:中川さんいきましょうか。何かあれば。
中川:最後のしめだけで。
角谷:そうですか?じゃあ吉村さんいきますか?
吉村:結局、協調というのは大切です。議会との対話、議会と修正しながら話を進めていくというのは大切なんですが、私が申し上げているのは、この選挙という、有権者の皆さんが判断する場において、自民党と共産党が一緒にやるのはおかしいんじゃないですか?これはむしろやめて、国の自民党、本当の強いですよ。私は経験して思いますが、自民党としてしっかりとドーンと、この維新の党、理念と理念の戦い、政策と政策の戦いをさせていただきたいと、思っております。この選挙において一つになるというのは、有権者目線ではないわけですね。共産党と自民党が一緒になって選挙をすることは、私は絶対におかしいと思います。選挙が終わった後に当然維新も過半数ないわけですから、もし私が市長になれば、他の会派の方と議論を修正するところは修正して議論を進めますが、大切なのは有権者が一票を投じることができるのが、この選挙でしかないということなんです。その選択肢を奪うべきではないと私は考えております。
角谷:では中川さんいきましょう。
中川:私なんかは、宮本武蔵の精神で一匹で戦っているんです。ねぇ。柳本さん。ちょっと信念がないんじゃないですか?
柳本:信念持ってやってますよ。
角谷:いいですか?
中川:はい。
角谷:それぞれ個別に質問ができるというコーナーでしたけれでも、そろそろこれも引き取らせていただきまして、続いてはユーザーから事前に聞いた質問を皆さんにあてたいと思います。候補者のみなさんへの質問をまずは紹介していきましょう。
西村:事前にユーザーの皆さまから候補者のみなさまに聞きたいことを伺っています。一つは、むこう4年の市政運営のポイントを教えてください。また、各政策を実現させるための財源はどのように作るのでしょうか?そして大阪市営地下鉄バス民営化についてご自身の方針と比べてどこが良いと考えられるか教えてください。という3つの質問を事前にさせていただいております。その中でですね、一番多かった質問が、コメントにもたくさん出てきているのですが、各政策を実現させるための財源はどのようにして作るのでしょうか?という質問がやはり一番多かったんですね。
角谷:ユーザーにアンケートとったらこれが一番聞いてみたいということだったので、その中から選ばせていただきました。
角谷:これはですね、質問にはお1人1分ということになりますけども、中川さんからお答えいただきましょうか?
【ユーザー質問:各政策を実現させるための財源はどのように作るのでしょうか?】
中川:大阪市は企業会計も含めますと、年間4兆円の予算で運営されております。例えば、5%でも生産性を上げればですね、2000億円が浮くんです。その経済性を生かす手があります。そして、大阪市は今、19兆円の総資産があるんです。これはトヨタ自動車並みなんです。一方で5兆円の借金はありますが、純資産は14兆円があります。一人あたり500万円の純資産があります。公共資産の流動化等によってキャッシュフローを生じさせる。あるいは税替え収入を確保して、いろんな、遊ばせている不動産を賃貸するとか、ネーミングライツで寄付をいただくとか、そういう方法によってですね、収入を増やせるんですね。税金は減らしても、トータルの収入は増やせる。そういうアイデアがあるかないかだけの話なんです。私には実行力もあります。
角谷:なるほど。では柳本さんいきましょう。
柳本:大阪市はこの10年間、財政的にはかなり好転基調にあります。今現在もまだまだしんどいのは事実ではありますけども、市債残高は着実に減り続けております。また実質公債費比率という借金返しの能力も、9.何某ということで、10を切ってですね、5大市の中でも一番良い状況です。しかしながらまだまだ行財政改革は必要です。そうした中、この改革路線というものは、關市政改革以降、営営として続けられてきたものなんですけども、そんな中で私自身も、未収金対策ということで、税金はもとより、国保であるとか、介護であるとか、そういった部門についても、全体的に未収金対策をして歳入を増やしましょうという取り組みを進めてまいりました。合わせて言うなれば、歳出の削減という意味においては、大阪市域内のコストカットのみならず、周辺自治体と連携、協調することによって、大阪市域内の税金の持ち出しをできるだけ圧縮するという手法を新たな取り組みとして実施します。
角谷:はい。では吉本さん。
吉本:これもズバリ言います。市長報酬の削減です。確かに予算は4兆円規模あります。この話をすれば必ず、行政の無駄をなくして、あるいは未収金対策を解決していく。そういったことが必ず出てきますが、それをどうやって実行するかなんです。その時にまず市長自らが甘い政策をしているのであれば、行政も緩くなってしまいます。それぞれの職員の厚遇問題だけじゃなくて、一つ一つの事業も緩くなってしまうんです。まず市長自身が一番厳しい改革、市長報酬の削減をやると宣言する。それぐらい大阪の財政は厳しいんですと。無駄は使わせませんよと宣言をすることが大切です。それによってこの行政の無駄をなくしていって、財源を生み出す。あるいは未収金の回収についてもしっかりと回収をする。緊張感を役所に持ってもらわなければなりません。そのためにはまず市長自身が報酬を削減をしないと話は進まない。口だけの改革になってしまいます。
角谷:ありがとうございました。ではもう一つ、2位だった質問もできそうですので、それもいこうと思います。
西村:むこう4年の市政運営のポイントを教えてくださいという質問が2位だったわけですけども、これについてはいかがでしょうか?
【ユーザー質問:向こう4年の市政運営のポイントを教えて下さい】
角谷:柳本さんからいきましょう。
柳本:はい。非常に漠とした質問なんですけども、私は冒頭申し上げましたように、つながる大阪ということでやはり対立路線から積極的に協調していく必要があると思います。協調はどことするのかということなんですけども、大阪市と大阪府、もちろん協調しますけども、関西全域、周辺の自治体はもとよりですね。近隣の自治体とも繋がっていき、その上で良好な関係を築いていくことが非常に重要です。合わせて言うなれば、地域や地域団体、あるいは財界などともしっかり話し合いをする場が必要なんですね。この間は本当に話し合いをせずして、独善的な手法で政策が決められてきたような経過があるんです。だからこそ、しっかり対話を持って、それは議会だけじゃないんですね。いろいろな地域活動をされている方々とも、対話をしながら、どういった市民の意見があるのか。270万市民をはじめ、企業市民に対しても、寄り添う気持ちを持って取り組みを進めます。
角谷:中川さんいきましょう。
中川:私は、市長個人の心がけとしては、和と品格をこの4年間貫いていきたいと思います。組織との和。市民との和。企業との和。そういう和を尊重し、なおかつ、大阪市、世界的な都市としての品格を、市長の品格も含めてですね、上げていきたいという思いがあります。そして手法としては、大阪には素晴らしい民間企業、民間の技術があります。そういうものを行政が取り込んできてですね、民の素晴らしい力を借りてですね、行政を効率化していく。特に行政が足手まといになっている、過度な規制を緩和すること。そして意思決定を早めること。そして手続きの簡素化ですね。半年経っても、1年経っても手続きが決済が下りない。そんなことがないような自治体にしようと思っています。
角谷:吉本さんお願いします。
吉本:まずこの市政運営についてですけれでも、最終的にはこの大阪市は基礎自治体ですから、皆さんの医療や教育、福祉、そういった住民サービスを充実させること。これが大切です。そして大阪の経済。大阪を成長させることが大切、この2つの大きな目標。これを実現させるために何が必要か。という判断から行動していきます。これまで市政運営の多分手法だというご趣旨だと思いますので、それを正面からお答えするとなれば、橋下市政の下でなかなか進まなかった部分。それは私がしっかり進めていく。その覚悟でやっております。要は粘り強い合意形成。高いハードルも、ちゃんと議論をしながら、粘り強く合意形成をして、今よりも一歩でも二歩でも前に進めていくことが必要だと思っています。橋下市長のような、本当に稀有な突破力を持つような政治力は私にはないかもしれない。でも話し合いをしっかりやって合意形成をして、少なくとも、冒頭申し上げた二つの目的、それを達成するために、合意形成を図って。まいります。
角谷:はい。ありがとうございました。ということでお送りしてまいりました討論ですけれども、大阪市長選候補者ネット討論。終わりの時間が近づいてまいりました。最後にお一方20秒ずつ。これは政策というより、見ている方に一言ということになります。こちらは吉村さんから順番にいきます。お願いします。
【最後のPR】
吉村:大阪を良くするために、私の目の前にある、自民党、共産党、民主党の組織票の大きな壁を打ち破っていきます。そしてもう一つ。私が乗り越えるべきものは橋下市長だと考えています。橋下市長をさらに乗り越えて、大阪の改革を一歩でも二歩でも前に前進させていきます。
角谷:ありがとうございます。では、中川さんお願いします。
中川:市長や区長を務めた行政の経験。現場をよく知っているのが私だけです。そして、改革の実績が具体的にたくさんあるのも私だけでございます。また民間企業に長く勤めて、民間の活用の仕方を知っているのも私だけでございます。公会計と公民連携の知恵があるのも私だけです。
角谷:ありがとうございました。では最後、柳本さんお願いします。
柳本:嘘偽りのまやかしの市政から今こそ脱却しなければなりません。壊すだけだったらダメなんです。破壊的な改革から今こそ未来志向で将来に向けて創り上げる、創造的な改革が必要です。創造的な改革ができるのは、柳本顕だけなんです。よろしくお願いします。
角谷:ということで1時間に渡って討論させていただきました。もちろん、もう少しという気持ちもあるかもしれません。それから今、ユーザーの皆さんからも書きこみの中でアンケートをしろというのがありますけども、これは討論会ですので、何か結果を図るものではございませんので、アンケートは行いません。そんな中で、皆さんもお三方、大変協力的に進行を手伝っていただきました。本当にありがとうございました。
西村:ありがとうございました。
角谷:そしてユーザーの皆さんも最後までお付き合いいただいてありがとうござました。
西村:ありがとうございました。この後22時15分からでございますが、大阪府知事選、候補者ネット討論も引き続き行ってまいりますので、どうぞご覧いただければと思います。
角谷:大阪市長選候補者ネット討論、これで終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
(終了)
・[ニコニコニュース]大阪ダブル選2015 候補者ネット討論「第1部 大阪市長選 候補者討論」全文書き起こし(1)~(3)
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◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]【大阪ダブル選2015】候補者ネット討論 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv240120603?po=newsinfoseek&ref=news
・大阪ダブル選2015 - 特設ページ
http://ch.nicovideo.jp/osaka-double-senkyo2015
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