「若者を復興に巻き込みたい」 被災地へ移住して起業を目指す大学生・三井俊介<インタビュー「3.11」第2回>

ニコニコニュース / 2012年3月1日 11時0分

被災地・陸前高田に移住する三井俊介さん

 閉塞感が蔓延している日本。なかでも東北地方は若者らが都会に流出する「過疎化」の問題と常に隣り合わせだった。それに拍車をかけるように起きた東日本大震災。未曾有の大災害に東北地方はかつてないほどに疲弊している。

 三井俊介さん(23)は2012年3月末に卒業を控えた東京の大学生だ。昨年の震災直後に復興支援団体を設立、被災地・陸前高田市でボランティアに従事した。今年4月からは陸前高田市広田町に移住し、将来的にはそこで起業するという。若い力を生かして被災地で事業を起こすことを決意したのはなぜか。そして震災から1年が経とうとしている今、何を思うのか。

・東日本大震災 3.11 特集
http://ch.nicovideo.jp/channel/311

(聞き手:上野佑)

■「とにかく何かしなきゃ」という気持ち

――東日本大震災2日後に復興支援団体「SET」を立ち上げた経緯を教えてください。

 大学在学中の2008年に「WorldFut(ワールドフット)」という学生団体を立ち上げたのですが、この活動を通して知り合いになった人などを含め6名でSETを設立しました。はっきりと言葉にできるものはなかったと記憶していますが、「とにかく何かしなきゃ」という気持ちでしたね。震災翌日に集まったメンバーは皆、たぶん同じ思いだったと思います。

 震災直後には、「大学生は募金・献血・節電くらいしかできない」という風潮がありました。被災地のために何かをしようとすると、「現地に行くな」「家でおとなしくしていろ」などとツイッターで言われることもありました。ただ、ワールドフットの活動の中で繋がっていたNPOや企業の人脈を活かして、何かできるのではないかと思いました。

 たまたま別の支援団体を立ち上げていた陸前高田市出身の知人がいて、その団体のメンバーが、4月6日に陸前高田市に行くことになり、一緒に付いて行くことにしました。彼によると、陸前高田市の長部(おさべ)地区と広田町の復旧作業が遅れており、その団体は長部地区で支援をすると言うので、私は広田町で活動することになりました。

■「10年、20年と復興に携わらせてください」

――初めて訪れた被災地では、何を感じましたか?

 テレビやインターネットの映像などで被災地の様子を見てはいたのですが、改めて衝撃を受けました。ただ、あまり考えすぎないように、自分の中に入れないようにしていたと言うか・・・。瓦礫の中には、身の回りにあるような生活用品がたくさん混じっていたんですよね。すべてを心に受け入れていくと自分が潰れてしまいそうで、精神状態をコントロールするように気を付けました。

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