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震災前後で激変 「パラグライダーカメラマン」が撮影した被災地いわき

ニコニコニュース / 2012年3月22日 22時3分

酒井英治さんがモーターパラグライダーで上空から撮影した被災地の姿

 東日本大震災から初めての「3.11」を翌日に控えた2012年3月10日、ニコニコ生放送は福島県いわき市から生放送を行った。「かもめの視線からみた被災地 ~パラグライダーカメラマンが記録する"いわき"~」と題したこの番組では、ゲストに「空撮家」の酒井英治さんを迎え、上空から撮影した被災地の姿を伝えた。

 東日本大震災の津波被害などで347人の死者・行方不明者(2012年2月29日現在)を出した福島県東南部の街・いわき市。そのいわき市内で修理工場を経営する酒井さんは、山の上などから滑空するアウトドアスポーツ・パラグライダーに動力を組み合わせた「モーターパラグライダー」のパイロットだ。これまで、いわき市上空の散歩を楽しみながら、空撮映像を収めたDVD「かもめの視線」のシリーズを3枚リリース。地元の美しい風景を紹介してきた。

 そして、昨年の大震災。酒井さんは翌月の4月には飛行と空撮を再開したが、地震と津波の被害の傷跡も生々しく、行方不明者の捜索が続く中、被災地の上を飛ぶことに葛藤もあったという。しかし、飛行の再開を決意させたのは、地元で空からの映像を記録できるのは自分だけ──という使命感だ。

 低高度からの空撮では、海沿いの住宅地から家が一掃されてしまっている様子や、黒々とした火事の焼け跡が広がる一画をはっきり捉えていた。また、震災前の同じ場所の様子を収めた画像との比較では、地震と津波のすさまじさを伝えた。さらにカメラは、風評被害なども相まって行き場を失い、海岸線を護岸工事のように埋め尽くしている瓦礫や、土嚢の袋に詰められたゴミなどが整然と積み上げられた被災地の「今の姿」をも映し出していた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]被災地・福島県いわき市の「空撮」映像から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv83329207?po=newsinfoseek&ref=news#44:03

(淺川覚一朗)



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