どこまでがパクリなのか グリーvsモバゲー訴訟を検証

ニコニコニュース / 2012年4月3日 18時52分

釣り★スタと釣りゲータウン2の「魚の引き寄せ画面」

 携帯電話向けソーシャルゲームの2強が繰り広げる法廷闘争が新たなステージへと突入した。DeNAがモバゲータウン(現Mobage)で配信していた「釣りゲータウン2」が、グリーの「釣り★スタ」に似ていると、グリーがDeNAに対し、配信差し止めや約9億4,000万円の損害賠償を求めた訴訟で、2012年2月23日、東京地裁はDeNAによる著作権侵害を認め、配信差し止めと2億3,460万円の損害賠償支払いを命じたのだ。DeNAは「主張が認められなかった」として即日控訴、対するグリーも3月8日、判決の敗訴部分を不服として東京高裁に控訴している。

・[ニコニコ生放送]グリーvsモバゲー訴訟の検証番組を冒頭から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv86304438?po=newsinfoseek&ref=news#02:50
 
 この判決を受けて、ニコニコ生放送では2012年3月28日、検証番組「これは本当に"パクリ"なのか?~徹底検証 グリーvsモバゲー『釣りゲーム』訴訟~」を放送した。

 番組には著作権問題に詳しい弁護士の福井健策氏と、裁判を取材した「ITmedia ねとらぼ」編集記者の池谷勇人氏が出演、ITジャーナリストの井上トシユキ氏の司会で議論を進めた。池谷氏はこの判決について

「今までは似たゲームでもわりと野放しになっていた、セーフだと思われていたが、今回初めて『著作権侵害』というのが認められたケースとしてはすごく大きい」

と述べた。

 しかし、グリーが請求した損害賠償額は約9億4000万円だったのに対し、認められた損害賠償額は約1/4。また主文でも触れられている通り、「損害賠償のみ仮執行宣言」で「釣りゲータウン2」の配信は止められない。「ある種の痛み分け的な性格があった」(福井氏)判決で、それだけ判断の難しい裁判なのだ。


 重大な争点となったのは「魚の引き寄せ画面」。番組ではこの画面についてグリーとモバゲーのそれぞれでどうなっているかを徹底的に比較、福井氏が、グリーの主張する共通点とDeNAの反論を丁寧に解説した。「共通点はアイディアに過ぎず、しかも、極めてありふれている」というのがDeNAの反論の骨子だ。

 裁判所は「同じ共通点を全て備える携帯用釣りゲームは存在せず、ありふれた特徴とは言えない」と判断。福井氏によると、グリーは同じ共通点を全て備える携帯用釣りゲームが以前に存在しないことを立証したという。

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