脂質制限でメタボは防げない!?栄養学の新常識

ニコニコニュース / 2016年9月2日 20時15分

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 「スーパーサイズ・ミー」の砂糖版とも言われる話題のドキュメンタリー作品『あまくない砂糖の話』。8月28日、ニコニコ生放送で国内発のネット配信を行いました。

 ニコニコでは、同作品の配信に合わせて、北里大学研究所北里病院 糖尿病センター長の山田悟氏、「買ってはいけない」シリーズの著者で科学ジャーナリストの渡辺雄二氏、ミュージシャン/ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏を招いて「世界は砂糖中毒!?健康食品にもひそむコワ~イ『糖質』の罠」と題した討論番組を実施。

 「油を減らしても動脈硬化も肥満も予防できない」「脳を活性化させるなら糖質ではなく人工甘味料の方が健康的」など、気になる発言の真相はいかに...

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■国内の糖尿病患者950万人。予備軍を含めると2050万人に

モーリー:
 海外のドキュメンタリー作家の中には30日間ハンバーガーを食べ続けたり(『スーパーサイズ・ミー』)、マリファナを吸い続けるという実験をした人がいたりするんですけども、さきほど放送したのは「砂糖ティースプーン40杯分を60日間毎日取り続ける」というとんでもない実験をしたデイモン・ガモーという人の作品『あまくない砂糖の話』です。

 山田先生、この作品をご覧になっていかがでしたか。実際、作品の中で(デイモン氏は)体調を崩していったみたいですが。

山田:
 あくまで1人の人の経験ですし、純然と科学として見たら作品中の取り組み(大量の砂糖を摂取し続ける)とは別に裏で何かやっているんじゃないかとか疑うことは可能ですけども、わざわざこんなことをするくらいですからオネスト(誠実さ)があるとすると、非常にインパクトのある作品で、真実を反映したデータだろうと思います。

 非常に興味深いのが、作品中では健康的と謳われている、ローファット(低脂肪)など一見健康を謳われているものを食べていて、砂糖の多い物を食べている、カロリーはそんなに増えていない、それどころか減っているかもしれないという環境で体重が増えていくという。

モーリー:
 一つ質問なんですが、あれは(作品が制作された)オーストラリアやアメリカの食品業界が砂糖を盛っちゃうんですか?それとも、日本のローファット食品もそうなんですか?

山田:
 基本的に、食品に砂糖を入れると味が良くなります。人間の味覚に訴えやすくて、特に果糖の部分で中毒性・依存性が出ると思われます。ブドウ糖と果糖の比較試験なんですが、2013年のJAMAという雑誌に脳の中のどこを刺激されるかを見た試験があって、果糖、おいしい砂糖の部分ですね、そこが依存性のところに刺激を与えていると言われています。

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