『ちはやふる』で話題の "競技かるた"「神様が微笑んでくれた」新クイーン鶴田紗恵六段(22)誕生
ニコニコニュース / 2017年1月11日 11時0分
2017年1月7日。新春恒例、競技かるたの日本一を決定する『第63期名人位・第61期クイーン戦』が、小倉百人一首の一番目の句を詠んだ、天智天皇にゆかりのある滋賀県の近江神宮で行われた。
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今年の第63期名人戦は、初の防衛を目指す川崎文義名人(28)に対して、5年ぶり4度目の出場となる三好輝明八段(33)が挑戦し、名人が挑戦者を退けた。クイーン戦では、二度目の防衛を目指す坪田翼クイーン(34)を挑戦者鶴田紗恵六段(22)が破り、新クイーンの座についた。
自陣渡り手や囲い手、囲い手破りにお手つき、更には勝敗を決する運命戦など見どころの多いクイーン戦だが、その中でも注目したいのは、表彰式の際、川瀬達男九段が触れた場面。
一敗して後がない坪田選手が「ちはやぶる」を取り、二回戦の勝利にリーチをかけた87枚目、坪田選手の陣に一字決まり「たかさごの」の札を送り、自陣に同じく一字決まり「さびしさに」の札を残した直後の88枚目だろう。
95枚目の詠み札は「たかさごの」であったが、坪田選手の攻めを鶴田選手が阻止、以降坪田選手が選択した「さびしさの」が最後まで詠まれることはなく運命戦98枚目。鶴田選手の自陣にある「よのなかよ」が詠まれこれを死守、決着した。
勝利後のインタビューで鶴田選手は、「相手が最後の一枚になってもどこでも取ろうと思った」と語った。この逆転劇について、北野嘉文七段は「二回戦は、後がない坪田選手のペースで、鬼気迫るものがあった。しかし、鶴田選手は最後までついて行き、最後5枚差になっても全部取る気持ちで行ったと勝利後に語っていた。そこにかるたの神様が微笑んでくれた。」と解説した。
ニコニコ生放送では今回の『第63期名人位・第61期クイーン戦』がタイムシフト試聴が可能となっている。
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