ノーベル平和賞授賞式でなぜ2人は目を合わせなかったのか――アパルトヘイト撤廃へ尽力した2人の政治家 マンデラvsデクラーク

ニコニコニュース / 2017年5月24日 12時0分

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 ニコニコドキュメンタリーでは、『ザ・ライバル』と題して、世界が注目する"ライバル関係"を描いた12作品を、ニコニコ生放送にてお届けします。

 本稿では、そんな『ザ・ライバル』シリーズの内容を、プロデューサーを務める吉川圭三が5月31日に放送される『マンデラVSデクラーク ~平和へのライバル~』を解説。
 「世界まる見え!テレビ特捜部」や「恋のから騒ぎ」など、数々の人気テレビ番組を手がけてきた吉川氏が語る、対決の見所とは......!?

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「アパルトヘイト撤廃」に寄与した二人

 不思議だが奥の深いドキュメンタリーである。南アメリカの「アパルトヘイト撤廃」に寄与した二人の男。マンデラとデクラークが1993年スウェーデンのストックホルムで行われた「ノーベル平和賞」の授賞式に出席している映像が出て来る。

 マンデラは終始満面の笑み。デクラークも回りの人たちに愛想良く微笑んでいる。
 しかし、何かが奇妙だ。2人は決して抱き合ったり、握手したり、見つめ合ったりしない。晴れのノーベル平和賞......疑り深い私はここまで来るのには我々の想像を絶する事があったのだ。と確信に近く思ってしまう。それほどこの作品はとても奥が深いのである。

世界で一番危険な地域「ヨハネスブルグ」

 2年前の秋のこと。東京である異業種の会での講演を頼まれた。メディアの事を私が知る範囲でお話した。終了後、軽い立食パーティがあった。隣に一流商社に勤めていると言う中年男性が現れ、名刺交換をした。金融を扱う部署にいた彼は家族3人で南アフリカ最大の金融都市ヨハネスブルグに3年間居住し3ヶ月前に帰国したのだと言う。

 私も「世界まる見え!テレビ特捜部」を長年やっていたので大体の世界情勢は把握していたが、私の認識では「ヨハネスブルグは世界で一番危険な地域である。」ということであったので恐る恐る聞いてみた。「何かありましたか?」彼は平気で答える。
 「何かなんてもんじゃありません。何しろ危険だらけで。ドライブしていても赤信号で止まってはいけないです。止まった途端、どこからかバットや銃や鉄パイプを持った少年や青年に囲まれて窓ガラスを割られて金や貴金属を略奪されます」......ここから彼のヨハネスブルグ恐怖体験話が始まるが、際限ないしどれも酷く生々しい。家族で3年間過ごした彼らには当然複数のボディーガードが付いたと言うが、東京に帰って来れた事が奇跡の様だと言う。

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