「過激な反原発と熱狂的なレッズサポーターは似ている」 コラムニスト、小田嶋隆さん<「どうする?原発」第13回>

ニコニコニュース / 2012年9月12日 17時0分

コラムニストの小田嶋隆さん

 「『行動しない人間は何も言うな』という意見が、私は一番嫌いなんです」。コラムニストの小田嶋隆さんだ。福島第一原発の事故後、ネット上で流布する"過激な脱原発の言説"に対して、苦言を呈する。奇しくも、ツイッターなどのSNSの登場と時期が重なり、政府や専門家らに対する不信から「御用学者」といった言葉が生まれた。日増しに攻撃的になり、収拾がつかない。このような流れに対して、脱原発派を自認する小田嶋さんは、違和感を覚えているのだ。脱原発・反原発をとりまく状況について、眼鏡の向こうのすべてを見通すような目で語り始めた。

・特集「どうする?原発」
http://ch.nicovideo.jp/channel/genpatsu

■熱狂的なレッズサポーターとの類似点

 小田嶋さんは、浦和レッズの古くからのファンだという。浦和レッズと言えば、Jリーグでも熱狂的なサポーターがいることで知られている。小田嶋さんによると、さいたまスタジアムのゴール裏には、特に熱狂的なレッズサポーターが詰めかけているそうだ。脱原発・反原発をとりまく状況を語るにあたって、まず小田嶋さんは、この"最も熱狂的なサポーター"を引き合いに出した。

「彼らは、いつも怒っています。(浦和レッズのユニフォームカラーの)赤い服を着ていないファンを『サポーターじゃない』とか。また、客席で座っているだけで、立って応援するわけでもなければ、拍手もしない、チャント(掛け声)もしない、ただ見ているだけというファンを"地蔵"と呼んでいる。ファンの掲示板なんかでは、『地蔵は帰ってくれ』という書き込みがよくある。しかし、一歩離れて考えると、地蔵であれ、テレビで応援している人であれ、青い服を着て応援しているファンであれ、レッズを応援していることには変わりないはずです」
「最も熱狂的なサポーターたちは、何かを犠牲に捧げていたり、身をやつしていたり、生活に支障をきたしてない人を認めないのです。たしかにスタジアムに行けば、『俺は会社まで辞めた』とか、『収入の何%はレッズのために使っている』という人が結構いるんですが、ファン全体から見れば2%くらいです。多くの浦和ファンは、『時間ができたからサッカーでも見に行こうか』とか『今日試合だったのにうっかり見逃した』のように、ゆるいのです」
「私はゆるい浦和ファンだから、たまにしかスタジアムに行かないし、選手の名前も、ときどき間違えます。知識も浅ければ、負けても泣くこともない。浦和レッズが自分の生活の何%かと言うと2%かそこらです。だから、『ちょっとした有名人で、かつ浦和レッズファンを名乗っているのに、お前は田中達也の"達"の字を間違えたじゃねえか』『ファンだったら犯すはずのない間違いだから、絶対許せない』と批判されます」

ニコニコニュース

トピックスRSS

ランキング