「赤い部屋」「ウォーリーを探さないで」etc… 2000年前後に流行した懐かしのホラーFlashを振り返る
ニコニコニュース / 2024年11月8日 12時25分
今回紹介する動画は、ニコニコ動画に投稿された『【懐かしのトラウマ】心臓を破壊する怖いホラーフラッシュ10選【ゆっくり解説】』という、おしえて!オカルト先生さんの動画。
1998年から2007年までの間に投稿され、強いインパクトを与えたホラーFlash作品について、音声読み上げソフトを使用して解説しています。
■身の毛がよだつ懐かしホラーFlash
先生:
今日は怖いフラッシュをいくつか紹介するよ。
生徒:
フラッシュって確かむかーし流行ったやつだよな。
先生:
そうそう、Adobe社によって開発されたFlashっていう技術があって、それで作られた作品が1998年から2007年くらいまでネット上にババッと投稿されてさ。爆発的に広まったんよね。
生徒:
はえー、でも今は2024年じゃん? 見たことないんだけど。
先生:
それもそのはず、2020年12月31日をもって、正式にサポートが終了したからなんだ。
生徒:
あ、そうだったんだ。
先生:
それでも過去に作られた名作はまだネット上に残っていて、未だに見ようと思えば見れるんよね。
生徒:
デジタルタトゥと言っていいのか、レガシーと言っていいのか……。
先生:
ということで、この名作たちを見逃すのはもったいないから、今回はホラーフラッシュの名作をご紹介します。知っている人は懐かしい、知らない人は昔のインターネットマンはこういうの見てたんだ! って、博物館に来た感覚で楽しんでください。
■赤い部屋
先生:
それではまず最初は赤い部屋だよ。
生徒:
あ! あれだ! 都市伝説の目が真っ赤な隣人のやつ!
先生:
それ知っていてなんでこのフラッシュ知らないんだよ。この話は冒頭、とある都市伝説の説明があってさ。それは、ネットサーフィンしていたらポップアップ広告って出てくるじゃん?
生徒:
あれうざいよな……。アクセスしたらポヨンと出てきて閲覧を阻害してくるやつ。すぐに消しているわ。
先生:
うん、うざいから消すよね。けれど、その中で絶対に消してはいけないって言われているポップアップ広告があるっていう都市伝説なんよね。
ということで物語が始まるんだけど、高校生の主人公は放課後にこの都市伝説を友人に聞いてさ、友人にその広告を消したらどうなるん? って聞くんだ。
生徒:
確かに、消してはいけないものを消したらどうなるんだろう。
先生:
そしたら友人は「殺されちゃうらしいぜ」って言ってさ。なんでもその広告には「あなたは好きですか」とだけ書かれていて、現れる際にテキストトゥスピーチの声でその文字が読まれるんだって。
生徒:
テキストトゥスピーチ?
先生:
テキストを音声に変換する技術のことで、今でこそ自然になってきているけど、昔はこれがむっちゃロボット声でさ。当時のフラッシュにも使う人が多かったんよね。
生徒:
今は無料で高レベルなテキスト読み上げ使えるもんな。科学の力ってすげー。
先生:
ということで家に帰って、暇だからインターネットで適当にさっきの都市伝説を調べていたんだ。けれど、友人から聞いた噂以上のことは見つけられなくて、そっからそのことも忘れて自分の好きなものを調べたりして楽しんでいたんだ。
生徒:
楽しいものに溢れているから、すーぐに目的を忘れるんだよなぁ。
先生:
そしたら突然「あなたは好きですか」ってあの広告が出てきたんだ。
生徒:
出現率低いポケモンに出会う時みたいな感覚!?
先生:
その広告には確かに「あなたは好きですか」て書いてあって、機械音声で読み上げられたんだ。ほんで、これ消したら殺されるって言われたじゃん? でも主人公は私たちみたいにオカルト信じてないからさ、消しちゃうんよね。
生徒:
というか迷惑な広告なんだからそりゃ消すでしょ。
先生:
そしたら「あなたは好きですか?」ってもう1回広告が出てきたんだ。
生徒:
スーパー迷惑ポップアップ広告ってこと!?
先生:
主人公も「これいたずらやん」って思って呆れたが、なるほど笑えた。
生徒:
いうほど笑えるか?
先生:
なーんだって思ってポップアップ広告のバツボタンを連打したら、なんか広告の真ん中にある切れ目からうんちょこちょこちょこぴーって何かが出てきているんよね。
生徒:
あ、確かに……これなんだ?
先生:
そしたらクリックしていないのに勝手に消えたり出てきたりしてさ。最終的にこういう文字が出てきたんだ。「あなたは赤い部屋が好きですか」。
そんで別のサイトにリダイレクトしてさ。
生徒:
勝手に飛ばされたってことね。
先生:
そこには赤い画面に、びっしりと人の名前が書かれてあったんだ。
生徒:
きしょいサイトだ……。
先生:
そんで最後に友人の名前が記載されてあったんだ。
生徒:
暗部弾尾って特殊すぎない!?
先生:
これはやばいって思ってPCの電源を消そうとしたら、背後に誰かいることが分かったんだけど、気づいた頃には時すでに遅し。
生徒:
え、どうなっちゃったの……?
先生:
最後は女子高生が学校でこういう噂話をするんだ。ニュースで隣のクラスの2人の男子高校生が自らこの世を去った。頸動脈を切って部屋が真っ赤だったそう。赤い謎のサイトに主人公の名前が載って、めでたし。
生徒:
めでたくないよぉ!?
先生:
多分これ、元ネタは怪異の赤いちゃんちゃんこもしくは赤マントの男で、そこに現代要素であるインターネット、そしてポップアップ広告ってものを合体して作り上げたホラー作品なんだろうね。 ちなみにこちら完全版ってのがあってさ。実際にその広告が出てきます。そんで消し続けると同じように赤い画面になって、最後にはリーガンが出てきます。
生徒:
全然関係なくね!?
先生:
当時のホラーフラッシュでは、もう使い勝手が良すぎて、フリー素材みたいになっていたんよね。皆さんはブラウザの機能でポップアップをブロックしてください。
生徒:
現代の技術に殺されたオカルトだぁ……。
■ウォーリーを探さないで
先生:
ウォーリーを探せって本あるでしょ?
生徒:
密集した人の中から赤ボーダーのメガネマンを探すやつでしょ。
先生:
そうそう、再生するとそんな感じの画面が出てさ。
生徒:
あ、本当だ。何これ? 探せばいいん?
先生:
って思うじゃん? そうやって、ウォーリーはこれかな? みたいに探してクリックとかして集中していると、突然大絶叫と共に青白い男の顔が出てくるんよね。画面に集中してウォーリーを探しているからめちゃビビるって話。
生徒:
悪質だわぁ……。
先生:
ちなみにこの画像は映画エクソシストに一瞬だけ登場する悪魔の顔で、叫び声はモータルコンバットの男性キャラの断末魔なんだってさ。
生徒:
どっから引用しとんねん……。
先生:
じいばあは、見たら心臓止まる可能性があるので見ないでください。
生徒:
水戸黄門見ていたほうがいい。
■ぱりてぃ
先生:
まず、お部屋に女性がおりまして、これは怪異でもなんでもなくて、本当に普通の女性です。その女性がテレビを見ているんよね。
そんで、つまんねーって感じでテレビのチャンネルをパッパッと変えていくんだけど、そこに誰かが倒れている様子が映っているチャンネルがあったんよね。
生徒:
なんかの映画かな?
先生:
そこにまた女性が1人やってきてってシーンをループしている映像なんだ。そんで、なぁにこれ? って思って別のチャンネルに変えようとしたら、全然画面が変わらなくてさ。テレビを直に消そうとするんだけど、気づくんだ。その映っている映像、自分の家のキッチンなんじゃ? って。
生徒:
そんな偶然ある?
先生:
ないです。
生徒:
ですよね。
先生:
けれど信じたくないから、ないない! そんなのなーい! って首を振ってもう1度テレビを見たら、さっきまで倒れていた人が立ってこっちを向いているんよね。そんでこっちに向かって歩いてきて、どこかに行っちゃうんだ。
生徒:
あ、画面から出てくるわけじゃないんだ。
先生:
貞子だったら出てきたね。けれど目線を横にずらしたら、自分の隣に化け物が移動していてさ。そっから首を絞められて御臨終なんだ。
生徒:
こんな終わり方嫌だよ!?
先生:
最後は主人公の女性がさっき見ていたテレビの中のキッチンで、横たわっているって感じで終わり。
生徒:
えっと、それってつまり……呪いの映像リレーってこと!?
先生:
どうなんだろうね。そもそもなんでこの映像が見えたのか、そしてあの怪異は何だったのかが分からないけど、とりあえず絵が怖いよね。
生徒:
うん、主人公の女性が怪異だと思ったもん。
先生:
多分元ネタはリングで、そこにタイトルの意味を加えて、独自のホラーにしたって感じだと思う。
生徒:
タイトルの意味? そういやぱりてぃってなんだ?
先生:
多分英単語のParityで、同等、一致って意味があるんよね。だから、おそらくテレビで見えたものは最終的に自分自身になっていたから、そういうタイトルをつけたんだと思う。
あとは医学用語で出産回数って意味もあるみたいだから、怪異が映像から生まれて、今度は自分が怪異となってまた別の誰かを殺しに映像というお腹の中にこもるみたいな感じにも捉えられる。
生徒:
なんか全体的に不気味だわ……。
■ボンチョンドンお化け
先生:
さあ最後はボンチョンドンお化けです。今まで紹介してきたやつみたいなフラッシュではないんだけど、とある部分にフラッシュが使われているかつ、昔見た時にむっちゃくちゃ怖かったから紹介させてよ。
生徒:
聞きましょう。
先生:
韓国のウェブ漫画なんだけどさ、ストーリーはなんてことないよくある怖い話で。23時半頃に主人公の女学生は学校から家に帰っていてさ。けれどいつもとは違う違和感があったんだ。
生徒:
というと?
先生:
いつもだったら夜でも人がたくさんいるはずなのに、今日は全然人がいなくてさ、なんだか不安になってむちゃ怖いやんって思って、下だけを見て帰宅していたんだ。
そしたら視界の先に人影が映り込んでさ。おや、どなた? って思って顔をあげたら、そこに女性が歩いていたんだけど、体を左右にしながらフラフラ歩いていたんだって。
そんで歩く速度がくっそ遅いからすぐに追いついちゃってさ。その女性をよく見ると、髪パッサパサのボッサボサ。そんで全身の関節が折れているかのような変な感じだったんよね。
生徒:
病院行って?
先生:
そんでここで、むちゃ怖画像が出てきます。苦手な人は目をつぶるか飛ばしてください。
生徒:
ぎゃああああうごいたあああ!?
先生:
そうそう、ここにフラッシュが使われているんよね。でもフラッシュはフラッシュだから。そんでくっそ怖くて本当に驚いていたから、足が動かなくてさ。その主人公に女性はこう尋ねるんだ。 「私の赤ちゃんはどこにいるの? 」
生徒:
知らないよ!?
先生:
そんでなんかよくわからないけど、ついつい「あっちです……」って遠くのほうを指さしたんよね。
生徒:
適当に言ってごまかしたってことか。
先生:
ほんで素直に指差した方に化け物は歩いていってさ、そのまま怪異は見えなくなったんだ。
生徒:
よかった。
先生:
このまま進んだらまたそいつに出会いそうだから、とりあえず不安だし人がいるところに行きたい! って思って来た道を引き返そうとしたら、あの女性の声で「いないじゃない!」って叫び声が聞こえてさ。
ここでくそ怖画像が再度登場するんだけど、また怖いの苦手な人は瞳を閉じていてください。
指差して消えた方向から全速力で逆さまダッシュしてくるんだ。
生徒:
こっわ!? ドアップやめて!?
先生:
ということで、主人公は気を失って、そんで近所の人が助けてくれたって感じでおしまい。
生徒:
え、この怪異は何なん?
先生:
最後に説明があるんだけど、2007年にボンチョンドン団地ってところで33歳の女性がアパートから自らの意思で落ちてさ。その理由が不倫が原因で離婚、娘の親権を取れなかったことによる絶望からみたい。
そんでこの事件の後から、その周辺を歩き回る女性の目撃例が多数あったって感じの都市伝説だったみたいなんよね。
生徒:
なるほどなぁ……。やっぱどこの国でもこういうのあるんだな。
先生:
これ、あっけらかんと私が説明しているから怖くないと思うけどさ、何にも知らない状態でこれ読むと、ただのホラー漫画じゃなくて、2か所も動くところがあって、さらに実際は音もついているからさ。
キッズの頃たまたまこれを見た時、ワ、ワァ……ってガチでビビって鳥肌ぞわわの涙あふるる。
生徒:
キッズにはこれは辛いなぁ……。
先生:
その夜は怖かったので、バァチャとジィチャとねんねしました。
生徒:
そうなるのなら最初から見るな。
先生:
だって怖いの好きなんだもん! 皆さんはトラウマを与えないでください。
身の毛もよだつ、懐かしのホラーFlash作品を抜粋してご紹介しました。元の動画では他のホラーFlash作品も紹介されていますので、気になった方はぜひ動画をチェックしてみてください。
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【懐かしのトラウマ】心臓を破壊する怖いホラーフラッシュ10選【ゆっくり解説】』
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