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尿は1日に150リットルも作られていた!? 尿が出すぎる「尿崩症」が尿を出す「利尿剤」で改善することがある一見矛盾した身体の仕組みを薬剤師が解説

ニコニコニュース / 2024年11月21日 18時45分

 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【薬学解説 #47】「尿が止まらないから利尿剤を飲むぜ!」←?????【VOICEROID解説】』という、いわし@超ビビリさんの動画です。


 投稿者のいわし@超ビビリさんは薬剤師を務めており、薬学に関する動画を投稿しています。

 今回の動画では、薄い尿が大量に出るようになってしまう病気「尿崩症」とその治療について紹介しています。

 尿が多く出てしまう病気の治療には、尿を減らす薬が使われるかと思われますが、逆に尿を増やす「利尿剤」が使われることもあるそうです。

 そもそも、尿崩症の原因は「バソプレシン」というホルモンに関係した異常だそうです。

 バゾプレシンは脳から分泌され、腎臓で水分の再吸収に働きかけるようです。

 バソプレシンが上手く機能していないと、ろ過されて作られた尿の水分から再吸収される量が減り、そのため尿が増えるという仕組みだそうです。

 水分が再吸収されず体外に出やすくなっているため、高ナトリウム血症なども引き起こしてしまうとのことです。

 バソプレシンが上手く機能してくれないことが尿崩症の原因ですが、これには2つのパターンがあるそうです。

 1つ目は、脳からバソプレシンが分泌されていない場合です。
 この場合はバソプレシンを補ってくれる薬が開発されているので、その薬が治療に使われるそうです。

 2つ目のパターンは、バソプレシンは分泌されているのに腎臓が反応していない場合です。

 こちらは薬でバソプレシンを補っても腎臓が反応してくれないので、同じ薬では治療できません。

 そこで活用されることがあるのが「チアジド系利尿薬」だそうです。

 腎臓は1日に150リットルもの尿を作ります。

 しかし、それがすべて体外に出るわけではありません。
 4つの区間で水やナトリウムが再吸収されたり、カリウムを排泄したりと様々な物質がやり取りされてから体外に出されるそうです。

 このうち、バソプレシンが関与するのは全体の1~3%だそうです。
 わずかな割合に思えますが、150リットルの1~3%なのでバソプレシンに異常が出ると1.5~4.5リットルも尿が増えることになります。

 チアジド系利尿薬を使うと最初は尿が増えますが、薬を継続して使っていると尿が出すぎていることに体が反応して、別の区間でそれを補おうとして水分の吸収量が増えるそうです。

 こうして、尿が出すぎる病気が尿を出す薬で改善することがあるのだそうです。

 ただし、この効果は限定的であまり効かないとのこと。尿崩症は治療の難しい病気だそうです。

 人体のメカニズムや薬の意外な使われ方を知ることができる動画でした。

 興味がわいた方は、ぜひ下記のリンクから動画でより詳しくお楽しみください。

 視聴者のコメント

逆に考えるんだ『出しちゃってもいいさ』と考えるんだ
1日150リットル?! 水1リットルて1㎏だよね?!
1日150ℓを死ぬまで続けるろ過装置ってやべーな
液体に注目するなら「血液が一時的に尿になって、不要物を残して血液に戻る」と言ってもいいかも
あいつら上位1%のエリートおしっこだったのか
下位1%落ちこぼれが尿だぞ


▼動画はこちらから視聴できます▼

『【薬学解説 #47】「尿が止まらないから利尿剤を飲むぜ!」←?????【VOICEROID解説】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44321788

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