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古代エジプト人は「デュエル」で神々と対話していた!? 死後の世界「ドゥアト」に住まう神々と男女関係がドロドロしているエジプト神話を紹介

ニコニコニュース / 2024年12月2日 12時10分

 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『ゆっくり歴史よもやま話 古代エジプト死者の旅(守護者編)』という二点星さんの動画です。


 投稿者の二点星さんは、歴史に関する解説動画を投稿しています。
 今回ご紹介するのは、古代エジプトで人間が死後に旅すると信じられていた不毛の世界「ドゥアト」と、ドゥアトについて記された「死者の書」を解説する動画シリーズの1本です。

 ドゥアトには神々も住んでおり、旅する死者を助けたり行く手を阻んだりするようです。
 今回の動画では、そんな神々の物語を紹介します。

 古代エジプトの神話では、母なる水「ヌン」が引いた跡地に最初の神「アトゥム」が突然発生したとされているそうです。

 アトゥムから生まれた大気の神「シュー」、湿気の女神「テフヌト」が生まれ、兄妹で夫婦になりました。
 2柱の神の間に生まれた大地の神「ゲブ」、天空の女神「ヌト」も兄妹で夫婦になりますが、父であるシューが嫉妬してヌトを持ち上げ2人を引き離しました。

 こうして世界は天空が上にあり、大地が下にあり、間に大気がある形になったというのが世界創生の神話とのことです。

 太陽神「ラー」はヌトの子が自分よりも偉大な神になることを恐れて、1年中どの日も子供を産んではならないと出産を禁止しました。
 そこでヌトは書記を務めていた知恵の神「トト」の知恵を借りて、月の神「コンス」とゲームで勝負しました。

 このゲームに勝利して月の神が管理している5日間を奪ったことで、もともと360日だった1年が365日になり、ヌトは奪った5日間で「オシリス」などの神々を生んだとされているそうです。
 ヌトは古代エジプトで信仰を集めていた神々の母ということで格が上がり「世界そのものがヌトである」とも言われるようになったようです。死後の世界「ドゥアト」では、ヌトは食料を恵んでくれるとのこと。

 ヌトの子供である「オシリス」と「イシス」、「セト」と「ネフティス」はそれぞれ兄妹で夫婦になりました。
 ところがネフティスがイシスに変装してオシリスを酔わせて浮気してしまい、このことがセトがオシリスに謀反を起こす原因になったそうです。

 オシリスとの浮気で生まれた子供が「アヌビス」はセトに捨てられますが、イシスに拾われて養子になり、ドゥアトの主として君臨したそうです。

 セトはオシリスを殺したあと遺体をバラバラにしてしまい、一部が見つからなかったために完全な復活ができなかったとされており、その際にアヌビスはオシリスにドゥアトの主の座を譲って自ら補佐官になったそうです。

 オオカミやジャッカルの長とされるアヌビスは、それらの動物が死体を漁らないように死者を守護する神としてあがめられ、死後の世界の主とされたそうです。

 主の座を譲ったというエピソードには、豊穣伸であるオシリスへの信仰が高まっていった歴史的経緯があると解説されています。

 イシスに変装して浮気したネフティスも色々あって反省したとのことで、こちらも死者の守護者とされているそうです。

 気に入った相手には母のようにつくし、気に入らない相手は火の息で焼き殺すとのこと。

 愛と美の女神「ハトホル」も死者に食料を恵んでくれる女神です。
 ハトホルは太陽神ラーのお気に入りでもあるそうです。

 ラーは思い上がった人間を粛清するために娘の「セクメト」に銘じて、火と疫病で世界を満たしました。
 しかし、粛清する命令を最優先事項にしてしまったため「もう粛清をやめろ」という命令を聞いてくれなかったというエピソードがあるそうです。

 このセクメトは、人間を滅ぼしかねない程に怒りにとらわれた女神ハトホルとされることもあるようです。
 狂暴性はセクメトの担当、優しさはハトホルの担当のような分離したイメージが定着したためか、ハトホルの人気は高かったようです。

 ドゥアトの神々で人間に優しい存在は食料を恵んでくれることが多いようです。

 動画では、大規模な農業によって維持されていた古代エジプトでの飢饉、飢餓への恐怖が背景にあるのではないかと考察しています。

 さてドゥアトを旅しており、もし神々と接触することがあったらどのようにコミュニケーションを取ったらいいのでしょうか。

 神々との交流の方法は「デュエル」です。
 古代エジプトでは、ボードゲーム「セネト」によって人知を超えた存在とコミュニケーションを取れると考えられてたという説があるそうです。

 直接会話したり、酒を酌み交わすということではなく、ボードゲームを介してコミュニケーションを取るというのは不思議な距離感にも思えるかも知れません。

 古代エジプトの宗教観では「神々と人との間には距離があり、ファラオだけが神の側の特権階級であった」と解説されています。

 記事では割愛していますが、難しい印象になりがちな歴史や神話の話題をユーモラスに紹介しており、コメントの掛け合いも楽しい動画です。興味がわいた方はぜひ下記のリンクから動画でもお楽しみください。

 視聴者のコメント

神話、神様の一部から神様生まれがち
創世神話は登場人物が極端に少ないから近親婚しないと人口増えないんや(なおしれっと他部族が現れることも多い)
天地が別れた理由が嫉妬て
どこの神話でもあるよなあ、始祖神が身内争いするやつ
ここからは闇のゲームだぜ!


▼動画はこちらから視聴できます▼

『ゆっくり歴史よもやま話 古代エジプト死者の旅(守護者編)』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44354079

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