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映画『バイバイ、ヴァンプ!』のプロデューサーは恐喝事件で前科アリ。本作は制作前から炎上が約束されていた? 「ググった時点で逮捕歴が出る人の仕事は考えましょう」

ニコニコニュース / 2020年2月26日 11時0分

 ヴァンパイアに噛まれると同性愛者になるという設定の映画『バイバイ、ヴァンプ!』が2020年2月14日に公開された。制作側は「愛とは自由であり、人それぞれの愛が尊重されるものである」というテーマのもとに製作されたと説明する一方、インターネット上では「差別的な表現だ」と批判の声が殺到。

 久田将義氏吉田豪氏は自身がパーソナリティをつとめるニコニコ生放送「久田将義と吉田豪の噂のワイドショー2月号」において、この話題に言及。

 番組内では映画の内容や、エグゼクティブプロデューサーの吉本曉弘氏の逮捕歴や、プロデューサーのGOD氏(旧・ゴッドプロデューサーKAZUKI)の恐喝事件、奇行を紹介。吉田氏は「いろいろな人が本気で怒るようなことだということを伝えないといけない」と熱を込めて語った。

バイバイ、ヴァンプ!
(画像は映画『バイバイ、ヴァンプ!』公式サイトより)

※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。

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公開前から「この映画はヤバい」と言われていた

左から吉田豪氏久田将義氏

スタッフ:
 映画『バイバイ、ヴァンプ!』は、ヴァンパイアに噛まれると同性を好きになるという設定の映画です。この設定をめぐって、インターネット上では「同性愛者に対する差別」とする声があがっています。映画の製作委員会は同性愛を差別する作品ではないとする釈明分を公式ホームページで発表しています。

 この映画をプロデュースしているのが、ゴッドプロデューサーKAZUKIさん。豪さんは2008年の時点でゴッドプロデューサーKAZUKIさんをラジオで紹介していますが、どんな人なのでしょうか。

吉田:
 ゴッドプロデューサーに限らず、この映画はスタッフに大変な人たちを集めたすごい作品ですよね。もともと「この映画がヤバい」というのが、公開前にタレコミで来ていたんですよ。

久田:
 「ヤバい」というタレコミ?

吉田:
 「今度ヤバい映画が公開されますよ」みたいな感じです。そこにどうやらゴッドプロデューサーKAZUKIも絡んでいるらしいというのは、早い段階で聞いていました。もう確実に問題になると言われていて、案の定問題になりました。

久田:
 でしょうね。『バイバイ、ヴァンプ!』の予告編だけは見ましたけれども、頭悪いだろ。

吉田:
 デリカシーのない久田さんが「これはない」と思うレベル(笑)。

久田:
 デリカシーありますよ(笑)。ゾンビを同性愛者に変換しただけでしょう。『ウォーキング・デッド【※】』しかり、ゾンビというのは“忌み嫌うもの”として描かれているじゃないですか。

※ウォーキング・デッド
2010年からアメリカで放送されているテレビドラマで、生き残りをかけてゾンビと戦うホラーパニック作品。

吉田:
 もともとゾンビは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド【※】』で、黒人のメタファーとして描かれていて、そこからはじまっているんですよね。福満しげゆき先生のゾンビ漫画とかは、浮浪者みたいな感じで描かれていたり、差別される対象としてはじまっているんだろうけれども、それを皮肉というか社会風刺的にちゃんと描いていた。
 この作品は、単に「ゲイがヤバい!」っていう……。

※ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
1968年公開のアメリカのホラー映画。本作以降、映画やゲームにおけるゾンビのキャラクター設定が確立された。

久田:
 変換しただけですからね。観てみようという気もしないではないですけれども。

吉田:
 「予告編だけじゃなくて本編を見て批判してほしい」みたいなことをエグゼクティブプロデューサーの人が言っていたけれども、批判するために映画を観ることでこのビジネスに加担しなきゃいけないということが、そもそもおかしいですよね。

久田:
 “杉田水脈論文”もあったじゃないですか。あれも一応全部読んだので、これも観なきゃというジレンマはありますよね。

吉田:
 観に行ってちゃんと批判している人が何人かいたじゃないですか。予告だけじゃなくて本編もひどいんだなっていう認識ができたわけで、あとは座組の問題とか、そもそもの設定の問題とかは見ないでも批判できる。

久田:
 そうだね。脚本とか見ていても、コンセプトがよくないというのがわかると思うんですが、一回観てみようかなという気持ちはあります。

プロデューサーは恐喝と脱税で2回の逮捕歴アリ

吉田:
 ちなみに『AbemaPrime』に出ていたエグゼクティブプロデューサーの人を検索したら、恐喝と脱税で逮捕歴が2回あるんですよ。不起訴になっているみたいな情報もあったりするんだけれども、明らかに何らかのアウトローな感じの芸能事務所の代表の人です。

 プロデューサーがふたりいて、ひとりがゴッドプロデューサーKAZUKIで、もうひとりがTwitterで検索するとお金を払わずに逃げているみたいなことが何年か前につぶやかれている人。検索したら何かが出てくるような人たちが上に2、3人集まった作品です。「タレントを出す事務所は、もうちょっと検索をするなり警戒したほうがいいですよ。」という一言に尽きます。

久田:
 この、ゴッドプロデューサーKAZUKIはどんな人なんですか?

吉田:
 もともと小室哲哉がイーミュージック社長の笹原雄一と「金を貸した」「返さない」とゴタゴタやっていた時になぜか出てきたのが、ゴッドプロデューサーKAZUKIという人です。

 いろいろな仕事にSIZUKUという自分の恋人を起用しながら不思議なことをし続けて、そしてその過程で竹内義和先生を恐喝するという、基本的に関わってはいけないということが明白な人だと思います。

 ボク、一回だけ尾行されました。車でボクのことを発見してずっとついてきて、ドン・キホーテに入った時にボクの自転車の椅子にステッカーを貼って帰るという活動をされて、それを動画にあげられていました。あと一回バッタリ会って話しかけられたことがあったんだけれども、関わりたくないオーラ全開ですよ。

久田:
 イーミュージックって、小室哲哉さんが右肩下がりになった時にイカリソースの御曹司の木村さんがお金を出したんです。ちょっと怪しい会社だなと思って本店所在地を調べたんですよ。普通だったら音楽事務所って神宮前とかじゃないですか。でも群馬県かどこかの餃子屋の2階だったんですよ。「こんなところに事務所があるわけないだろ! 」 と思って。

 僕らにも小室哲哉さんのライブのチケットが届いたんですよ。それもイーミュージックさんからで嘘くさいなと思って。だって本店所在地がありえないじゃないですか。小室さんの名前が悪用された感じがしました。

吉田:
 小室さんも、明らかにウサン臭い人たちにいいようにされていた時期というのがあって……。

久田:
 一番どん底の時期ですね。有名人がどん底の時期っていろいろな人が集まってくるよね。

「いろいろな人が本気で怒るようなことだ」ということを伝えないといけない

吉田:
 ちなみにゴッドプロデューサーの一番の親友が氏神一番【※】ですね。

※氏神一番
ロックバンド・カブキロックスのボーカル。

久田:
 そうなの!? 

吉田:
 だからしょっちゅうゴッドプロデューサーの作品に氏神さんがゲスト出演しているんです。AmazonPrimeで、ゴッドプロデューサー監督・主演、SIZUKUがヒロインのドラマがあって、一話の冒頭だけ見てあまりにもすごすぎてツイートしたんですが、そこにも氏神さんが出ているらしいです。衝撃作ですよ。ですから「警戒しましょう」の一言なんです。

 笹原さんとかはK-POPのイケメン関係でビジネスをしようとした時期があったじゃないですか。

久田:
 JYJですね。

吉田:
 あのノリで「日本のイケメンでBL展開するにはこれだ! 」みたいな雑な発想からはじまったと思うんです。この映画も後半がなぜかスピリチュアル展開な感じで、宗教をいじっているみたいだと言われていたけれども、それもゴッドプロデューサーの経歴を見てもらえれば、いつものことなんです。

久田:
 やっぱり、芸能界っていろいろな人がいるね。

吉田:
 ボクが本当に思うのが、10数年前にボクがラジオで「怪しい人だから気を付けたほうがいい」と言った人たちが、今もかならず何かをやらかしたりしているんですが、詐欺師めいた人ってある段階で改心して普通の仕事をするということが、まずないと思うんです。形を変えた詐欺みたいなことをやり続けるだけで、人目につくかつかないかの問題。

久田:
 不思議だよね。いなくなったのかなと思ったら、たまに出てくるんですよね。気をつけなきゃなと思います。

吉田:
 ゴッドプロデューサーに関しては、そもそも関わる作品から何から、氏神さん寄りのポンコツな人だと思っています。そのポンコツな人にプロデューサーを任せちゃいけなだろという話で、乗っかっちゃだめな案件。事故るに決まっているんですよ。

久田:
 『バイバイ、ヴァンプ!』は想像力がなかったと僕は思っています。

吉田:
 その辺のことも『AbemaPrime』で突っ込まれてましたけれども想像力うんぬんというか、要するに炎上ビジネスを狙っている人たちが、ぶっちゃけ、もともと人が来るはずもなかった映画がなんとなく話題になった結果、「ブロガー的な人が観に来るようになってラッキー! 」くらいに思っているはずで。

 高校生のゲイの人が上映禁止を求めて署名運動をはじめたことに対して、町山智浩さんも含めて、映画を公開させないという圧力をかけることはよくないという批判があったんです。その気持ちはよくわかるんだけれども、そもそも映画公開反対運動をしたところで、公開禁止にする力はない。
 ただ、こういう雑な映画を作ると抗議が起きるという前例を作る必要があったんだと思うんです。これだけいろいろな人が、本気で怒るようなことなんだということを伝えないといけない。

久田:
 そうだね。本気度は見せたいよね。炎上すればいいってもんじゃない。

吉田:
 ただ、それすらラッキーだと思うような人たちなので、本気で抗議したり話し合おうとすること自体が無駄なんです。

久田:
 それでも、いちいち注意はしたほうがいいですよ。

吉田:
 2008年くらいにボクが「注意せよ」と言ったことが、ようやく世の中に広まったと思っています。

久田:
 12年も前か。

吉田:
 今回、はじめて名前を知った人も多かったんじゃないんですか。確かにボクのポンコツ好きのスイッチが入りそうな感じではあるんですけれども、気をつけています(笑)。
 線引として『バイバイ、ヴァンプ!』は一切面白がらず、KAZUKIとSIZUKUがLINEスタンプを作ったり、自分が監督&主演、ヒロインがSIZUKUのデタラメなドラマを作ったりしているのは面白がって見ています。この作品は完全にアウトだけれども、ゴッドプロデューサーが何を作っているんだ? というのは、つい面白がっちゃう。

 AmazonPrimeの作品のスペシャルゲストが氏神一番とオスマン・サンコンなんですよ(笑)。芸能界で引っ張り出せる枠の人がポンコツなんですよ(笑)。“神”なのに、それしか力ないのかよって。そのへんは悔しいけれど、笑っちゃう。
 AmazonPrimeの作品を見るだけで、この人の作品に自分のところのタレントを出して事故らないわけがないって、ちょっと検索してみたらわかるんですよ。仕事を受ける前に検索しましょう。ググった時点で逮捕歴が出る人の仕事は考えましょう。

▼記事化の箇所は37:57から視聴できます▼
※視聴期限は2020年2月26日23時59分まで

久田将義と吉田豪の噂のワイドショー2月号

▼TABLO編集長久田将義の「ニコ生タックルズ」はコチラ

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