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『あつまれ どうぶつの森』に登場する化石「ケツァルコアトルス」ってどんな恐竜? 恐竜時代の空を支配した“太陽神”の生態を紹介!

ニコニコニュース / 2020年4月13日 18時0分

 今回紹介する、こはやしさんが投稿した『【ゆっくり解説】神の名前をもらった翼竜「ケツァルコアトルス」』では、音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)博麗霊夢(はくれい れいむ)のふたりのキャラクターが、約6700万年前に存在した最大の飛翔動物「ケツァルコアトルス」についての諸説を解説していきます。


地球上に存在した最大の飛翔動物

左から霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)博麗霊夢(はくれい れいむ)

魔理沙:
 今回紹介するのは史上最大の翼竜「ケツァルコアトルス」。

霊夢:
 ケツァルコアトルス? 聞いたことないわ。たしか翼竜って、恐竜の時代の空を飛ぶ生き物よね。

魔理沙:
 そうそう。一番有名なのはプテラノドン。

霊夢:
 知ってるわ! このトサカがかっこいいよね。

魔理沙:
 ケツァルコアトルスは約6700万年前の白亜紀後期に、北アメリカ大陸に生息していた翼竜。

霊夢:
 中生代の最後のほうね。

魔理沙:
 ケツァルコアトルスの最大の特長は、何といってもその巨大さ。翼を広げた長さの翼開長は12mにもなる。これは今まで地球上に存在した飛翔動物の中で最大

霊夢:
 じゅ、12m……。

魔理沙:
 12mというと、だいたいセスナ機ほどの大きさ。身近なものだと、電柱の高さがそれくらい。

霊夢:
 こんな大きな生き物が、空を飛び回っていたなんてすごいわ。

魔理沙:
 飛んでいる姿もすごいが、地上での大きさもすごい。翼を畳んで地上に立っている時の頭の高さは5mにもなり、これは平均的なオスのキリンの身長とほぼ同じ

霊夢:
 キリン!? 動物園で見たことあるけど、めっちゃ大きかったわよ。こんなの歩いてるだけで十分怖いわね。

魔理沙:
 さすが史上最大の翼竜って感じ。ケツァルコアトルスは、胴体よりも首がずっと長くて、 くちばしも巨大なんだけど、尾はとても短く、かなり頭でっかちな姿をしている。

霊夢:
 確かになんだかアンバランスな体型ね。

魔理沙:
 私はこのアンバランスな形は結構好き。

名前の由来はアステカ神話に登場する“神”

魔理沙:
 学名はケツァルコアトルス・ノルトロピといって、ケツァルコアトルスはアステカ神話に登場する蛇の体に、鳥の翼が生えた神・ケツァルコアトルに由来している。

霊夢:
 確かに長い首は蛇っぽいわね。

魔理沙:
 ノルトロピは全翼機という「機体が1枚の主翼だけで構成されている飛行機」の開発に貢献したジャック・ノースロップの功績を称えて、この名前が付けられた。

霊夢:
 この尻尾が短い感じが、全翼機に似てるのかな?

魔理沙:
 そうだと思う。

飛行方法に関しては諸説あり

霊夢:
 でもこんなに大きかったら、重くて飛べないんじゃないの?

魔理沙:
 大丈夫。ケツァルコアトルスは現在の鳥のように、体を軽量化するために骨が空洞になっていて、体重はとても軽かったと言われている。その体重は、大人でも70kgほどしかなかったと言われている。

霊夢:
 70kg!? いくらなんでも軽すぎない? 発泡スチロールで出来てるんじゃない?

魔理沙:
 私もさすがにおかしいと思った。それで調べてみたら70kgっていうのは一昔前の説で、現在ではおよそ200kg、軽くても150kgはあったと言われているみたい。70kgだと軽すぎて、むしろ飛行に不利らしい。

霊夢:
 たしかに、あんまり軽いと風に流されて安定しなさそう。

魔理沙:
 軽ければいいわけじゃなくて、安定した飛行のためには適切な重量が必要なんだ。でもキリンの体重が約1.4tと考えると、200kgでもめちゃくちゃ軽いことがわかる。軽量化のために筋肉も削っていて、自力で飛び立つのは不可能とか、せいぜい高所から滑空することしかできないとも言われていた。

霊夢:
 そうだとしたら、なかなか残念な感じだわ。

魔理沙:
 大丈夫。ケツァルコアトルスは自力で飛べたはず。ケツァルコアトルスの翼は、円弧翼という形をしていて、簡単に揚力を得て飛び立つことができたんだ。

魔理沙:
 簡単にといっても、助走は必要だったとも言われている。この円弧翼は、現在も飛行機で利用されるほど、飛行に適した翼の形なんだ。ケツァルコアトルスの飛行について、面白い説があるから紹介する。  

 ケツァルコアトルスのような大型の翼竜が、一度の飛行で1万km以上の長距離を飛んだという説。これはだいたい、東京からニューヨークまでの距離と一緒。

霊夢:
 どうしてそんなに長く飛べるの?

魔理沙:
 理由はいろいろあるが、この巨大な翼が重要だと思う。この大きな翼で一度上昇する暖気を捉えれば、ほとんど羽ばたくことなく飛べた。

魔理沙:
 こんな感じで気流にうまく乗って、長距離を飛行していたんだ。とはいっても、これだけの長距離飛行のためには大量のエネルギーが必要で、渡り鳥なんかは長距離飛行で体重が半分になることもある。そしてケツァルコアトルスも長距離飛行で、約70kgほどの脂肪を消費していたんじゃないかと考えられている。

霊夢:
 飛べないと思われたり、1万km飛ぶと思われたり、謎が多いわね。

魔理沙:
 ほかにも天敵が多い子供の時期は飛んで、大人になって天敵がいなくなったら飛ばなくなるという説もある。まあ、個人的には飛んでいるほうが嬉しいけど。今後、実は飛べなかったと分かっても、あんまり驚かないな。

食生活も多説あり

霊夢:
 これだけ大きいってことは、恐竜とかを襲ったりしたのかしら。そもそも肉食なの?

魔理沙:
 彼らは肉食で魚や小動物、時には子どもの恐竜も食べていたと言われている。でも食性についてもいろいろ説があって、水面ギリギリを飛行しながら、水面直下の魚をくちばしで掬い取るように捕食していたという説や、サギのように水辺に立って、長いくちばしで水中の獲物を取っていたという説なんかがある。

霊夢:
 確かにくちばしの長い感じがサギっぽいから、ありえそうな気がする。

魔理沙:
 ほかにもハゲワシみたいに、上空から恐竜とかの死骸を探して、見つけたらたかるような感じだったとも考えられている。

霊夢:
 それもありそう。

魔理沙:
 まあどれも鳥の食性を参考にしている説だから、本当は想像もつかないケツァルコアトルス特有の狩りをしていたかもしれない。個人的には水面ギリギリを飛びながらの捕食が一番かっこいいと思うけど、大きな体を維持するために、大きな恐竜の死体を漁る方法が現実的な気がする。霊夢はどう思う?

霊夢:
 私的には大きめの生きた恐竜に襲いかかって欲しいわね。

魔理沙:
 相変わらず凶暴なのが好きだな。そういえば去年、新しくクリオドラコン・ボレアスという新種の翼竜が登録されて、こいつも10mを超える大きさと言われて話題になっていた。

霊夢:
 名前がめっちゃかっこいいわね。

魔理沙:
 これを機に、巨大な翼竜の研究がさらに進むことに期待している。

 まだまだ謎に包まれる部分が多い太古のロマンに「これもうなんにもわかってないのでは」「いっそ、泳いでたぐらいの珍説が欲しいな」といったコメントが寄せられました。

 二人の解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。


▼動画をノーカットで楽しみたい方は
こちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】神の名前をもらった翼竜「ケツァルコアトルス」

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