冬のお鍋の欠かせない”白菜”は明治に中国からやってきた? 現在のポピュラーな「円筒型」に品種改良されるまでの歴史を紹介してみた
ニコニコニュース / 2020年12月23日 18時0分
今回紹介する、くどせっかいさんが投稿した『ゆっくり野菜解説 part3 ハクサイ』では、音声読み上げソフトを使用して、“冬野菜の王様”とも呼ばれるハクサイについて解説していきます。
明治時代に中国から伝来
アブラナ科の葉菜。結球する葉、すなわち玉を食用にします。出荷される玉は2kgから4kgにもなり、ダイコンとともに重量野菜となります。
大きすぎるためか、店頭では半分か1/4にカットされて売られています。同じく結球野菜のキャベツと比べると縦に長く、芯の部分が多いです。日本では冬の野菜として多く利用されていて、野菜生産量ではダイコン、キャベツについで3番目に多いです。国内生産ですが、茨城県と長野県の2強状態です。
英語では「Chinese cabbage」もしくは「Napa cabbage」です。Napaは日本語のナッパがそのまま英語化したものです。ハクサイの原産地は中国北部で、明治時代に中国から日本に導入されました。日本料理の食材によく使われるハクサイですが、意外にその歴史は浅かったりします。また導入当初のハクサイは結球性が弱く、あまり葉が巻きませんでした。
これが現在の結球するハクサイに変化したのは、日本の気候と生育環境に適した品種群の育成の結果であります。ハクサイを含めて、アブラナ科野菜は交雑しやすいという特徴があります。ゆえに品種の固定が難しく、なかなか結球するハクサイを作れませんでした。試行錯誤の結果、野菜群、松島群、加賀群の三大品種が爆誕し、ハクサイが普及したわけですね。
収穫時期は10月以降~真冬まで
ハクサイは8月から9月に播種し、10月以降の秋から真冬にかけて収穫します。栽培期間は早生種で60日、晩生種で90日。晩生は低温期にゆっくりと生長するので大型になります。
種まきの時期が遅れると結球しないので、品種や地域ごとに対応したタイミングで播種しましょう。とにかく害虫が湧いてくるので、定期的に農薬で攻撃しましょう。収穫時は外の葉っぱを取ってしまうので、表面虫食いでも中身は案外大丈夫だったりします。
越冬時期においては、霜や氷点下で凍結し、葉が枯れてしまいます。これが「霜枯れ」です。対策として玉の上のほうを紐で縛ります。
冬の鍋に欠かせない具材といえば、ハクサイ。しかしハクサイが日本へ伝わって、まだ100年あまりだということには驚きますね。解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。
▼動画をノーカットで楽しみたい方は
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