“禁酒法”が招いた皮肉な結末とは? 1920年代アメリカで施行された末の「マフィアの密造」などを解説してみた
ニコニコニュース / 2021年5月5日 17時0分
今回紹介する、なんとかかんとかさんが投稿した『【1920年代アメリカ】1分弱でわかる禁酒法成立』では、音声読み上げソフトを使用して、1920年から1933年までアメリカにおいて施行された「禁酒法」について解説していきます。
禁酒法を制定した結果、マフィアの密造が横行
1920年代アメリカ、この頃は禁酒法と呼ばれるガバガバの規制が施行され、飲酒用の製造、販売、輸送が違法となった。とはいえ、禁酒法は急にはじまったわけでもない。酒にともなう暴力や中毒を嫌悪する風潮は、保守政党や宗教団体を中心に根強かった。
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禁酒法が制定される前から、アメリカの27州で既に禁酒条例が制定されていた。それ以外の自治体でも禁酒化しているところは多かった。しかしそんな折、第一次世界対戦が起こる。まもなくアメリカも参戦し、戦時下となるわけだが、この戦時下の自粛ムードや敵国ドイツ移民が運営する醸造所を敵視する風潮は禁酒法拡大のすさまじい追い風となった。
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こうして禁酒化の波は拡大し、合衆国憲法修正18条とボルステッド法が成立。アメリカ全土で酒が違法となった。しかし戦争が終わって自粛ムードもあけると、やっぱ酒飲みてえよな! という雰囲気が戻ってくる。
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禁酒法賛成派も、度数の高い酒だけが規制されて、本当に酒類が全面禁止になるとは思ってなかったんだな。そうはいっても法律は法律。アメリカ国民はその後も禁酒法を守り続け、アメリカから酒場は姿を消した……とはならなかった。規制はガバガバ、捜査官は人数不足、酒税がなくなって予算もない。どうなるか、みんなわかるかな? そうだね、密造だね!
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というわけで、禁酒法を守る市民はおらず、違法酒場が規制前よりも増えていき、マフィアが懐を肥やしたのでした。
最終的には禁酒法がマフィアの暗躍を招いてしまった、なんとも皮肉な政策となりました。より詳しい解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。
▼動画をノーカットで楽しみたい方は
こちらから視聴できます▼
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