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新潟・柏崎刈羽原発7号機、再稼働への準備「最終段階」が終了 燃料装填と主要設備の検査終わる、残るは点検と「地元の理解」

新潟日報 / 2024年6月2日 6時10分

柏崎刈羽原発

 東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)で実施していた主要設備の検査が6月1日、全て終了したことが分かった。今後は原子炉周辺の配管の弁の開閉状況などの点検を行い、終了すれば設備の面ではいつでも再稼働が可能な状態となる。

* [柏崎刈羽原発7号機の主要設備検査「折り返し」・稲垣武之所長](https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/410741) * [柏崎刈羽原発7号機の燃料装塡作業が4月26日未明に完了](https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/397142)

 東電は4月26日、7号機の原子炉に核燃料を入れる燃料装填(そうてん)を完了し、主要設備の検査作業に入った。これまで制御棒の動作や、原子炉圧力容器と格納容器の密閉性などを確認してきた。東電によると、 6月1日午後6時10分ごろに非常用の冷却設備の機能確認を終え、全ての主要設備の検査が完了した。

 燃料装填と、これに伴う主要設備の検査は、再稼働への準備の最終段階に当たるが、燃料装填作業の開始後、制御棒に関連する装置に不具合が生じ、作業が中断する事態が相次いだ。東電によると、主要設備の検査中は「細かい立ち止まりはあった」としつつ、長期の作業中断に至るケースはなかったという。

 今後は原子炉を動かすために必要な電源や、配管の弁の点検作業を行う。東電は新規制基準に基づく安全対策で敷設した配管などがあるため、過去の事例と比較は難しく、作業の終了時期は見通せないとしている。

 東電は再稼働を前に「地元の理解」を得る考えを示している。立地自治体である柏崎市の桜井雅浩市長、刈羽村の品田宏夫村長は前向きな姿勢を示している一方、花角英世知事は原発事故時の住民避難の在り方などに懸念を示し、態度を明らかにしていない。

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