筧美和子「この写真集が今の私なりの答え」７年半前から変化「無理に笑ったりしなくていいんだ」

筧美和子写真集「ゴーみぃー」の撮影の合間の移動でリラックスした表情の筧美和子（C）佐内正史／集英社

女優筧美和子（30）が、7年半ぶりの写真集「ゴーみぃー」（集英社、佐内正史撮影）を26日に発売する。3月6日に30歳の誕生日を迎えた筧に聞いてみた。－後編－【取材・構成＝小谷野俊哉】

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7年半前の自分と変わったところを見つけた。

「どうなんだろう。久しぶりに撮ったのもあるし、撮ってくれたのが佐内さんだったりで、本当にうそなくいられるようになった。変わったのは、無理に笑ったりとかしなくていいんだなっていうこと。本当に居心地のいい状態でカメラの前に立てるようになったので、いろんな経験とか少しは成長できているのかなと思いました」

30歳。グラビアは何歳までやり続けるのか。

「何も決めていないんですけど、今回の写真集に長年考えてきたものとか落ち込んで来ているので、特に先のことは考えていないですね。もし、またそういうタイミングがあれば、自分の中でそういう機会があれば、またやってみたいかなという感じです。今の時点で引退ってわけでもないですよね。何にも決めていなくてごめんなさい。数年後とか、もしやりたいなと思ったらやればいいなと思っているし、でももしかしたらこれが最後になるかもしれないし。そこは特に決めずにやっていこうかなという感じです」

20代から30代へ。

「何かあるかな、何も感じていないかと言ったらうそになるんですけど、でもちょっとうれしいかもしれないです。解放されていく感じは周りからも聞いていたんですけど、ただの数字と思いながらも気にするというか、ちょっと意味がわからなかったです。30歳はうれしいですね。どんどん楽しみ方とか見つけて、いい30代をすごせていけたらなと思っています」

同年代で、結婚して子供のいる友人もいる。

「それはそれで、とても素晴らしいことだと思いますし、自分がそういう形を望んだ時はいいめぐり会いがあったらいいなと。思うままに生きていたいなと思っていて、そういういい出会いがあったら、それにも正直にというか動ける自分でありたいなと思います。特に今、恋したいとか、そういうのはないですね」

沖縄とか福江島での撮影では、合間に食と酒を楽しんだ。

「常においしいものをいただいていました。五島（福江島）だと、ラーメンとか。今までだったら、グラビアの撮影中にラーメン食べてたことはなかったんですけど、本当に解放されすぎちゃってて、汗かきながら食べた。そういう姿も撮っているんですけど、ドアップでね。味は豚骨でしたね。あと、何食べたかな。イカ、おいしいんですよ。沖縄ではお肉、ステーキ食べたり。沖縄では最後に夜、スナックに行って皆さんとベロベロになるまで飲み明かしてました」

生活も解放されたようだ。

「カラオケ歌って踊って、次の日も撮影だったんですけど、そこで一度はじけてるからか、今までにないテンションで撮影をして、今はすごくいい思い出があります。泡盛も飲んだっけ。その後にまだ終わらず、スナックから帰っても部屋でも飲んでる。今までの撮影じゃ、あまり考えられなかったんですけど、極力自分を解放して、それを温かく見守ってくださった。確かにグラビアとラーメンってめちゃくちゃな話なんですけどね」

自身にとってのグラビアというものを実感することができた。

「なんか、すごい自由なものなんだなっていうのは、今回再確認できた。この写真集を見てもらえたら、きっと少しでも手がかりになるんじゃないかなと思う。この写真集が、今の私なりの答えなのかなって思います。7年半前だと自分の世界も狭かったし、こういうアプローチの仕方は全然できなかったので、今回、ようやく探したひとつの答え」

1つの作品を作り上げたことで、また新たなパワーがわいてきた。

「そうですね。仕事に限らず、でもこれっていうのが難しいんですけれども、どんどんパワフルになって行きたいなと思っています、パワフルなおばちゃんに。将来的に自分で自分のことも楽しませられるし、人のことも楽しませられるような。作品を通じてでも、私生活でもそんな風になっていけたらなと思っています。最近はまず身の回りのことからだなと思って、まず身近なことからだなと。掃除とか家事とか、そういうことを丁寧にやっていくことにしようと。ちゃんと植物を枯らさないとか、そういうことから大事にしていこうかなと思っています」

◆筧美和子（かけい・みわこ）1994年（平6）3月6日、東京都出身。11年スカウトされて芸能界入り。12年映画「鍵泥棒のメソッド」。13年フジテレビ系バラエティー「テラスハウス」レギュラー。同年フジテレビ系帯ドラマ「明日の光をつかめ」。同年「ワンライフモデルオーディション」準グランプリ。14年フジテレビ系「最高の離婚スペシャル2014」。14～19年（令元）雑誌「JJ」専属モデル。15年NHKテレビ小説「まれ」。19年テレビ東京系「知らない人んち（仮）」主演。22年BSテレ東「イケメン共よ、メシを喰え」主演。趣味は絵を見たり描いたりすること、音楽鑑賞、旅。特技はバレーボール、クラシックバレエ。164センチ。AB型。