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小池都知事系候補が敗北 東京・目黒区長選で現職青木英二氏6選「勝利方式」崩れ戦略に影響か

日刊スポーツ / 2024年4月22日 9時20分

目黒区長選で、支援を受ける小池百合子都知事(右)とともに支持をを訴える伊藤悠氏(2024年4月19日撮影)

任期満了に伴う東京・目黒区長選は21日、投開票され、現職の青木英二氏(69)が、新人4人をやぶり6選を果たした。

今回の区長選では、東京都の小池百合子知事が、元東京都議の伊藤悠氏(47=都民ファーストの会、国民民主党推薦)を前面に立って支援していたが、届かなかった。元東京都議の西崎翔氏(40=立憲民主党推薦)、河野太郎デジタル相のはとこに当たる元区議の河野陽子氏(61=自民党推薦)、IT企業社員の瀧下隆行氏(41)も、現職の壁を破ることはできなかった。

青木氏は慶大卒業後、目黒区議、東京都議をそれぞれ2期ずつ務めた後、2004年区長選で初当選。これまで5期務め、今回は多選批判が強い中でも2万5439票を獲得し、次点の伊藤氏に5000票あまりの差をつけた。

一方、今回の区長選では、小池氏が前面に立ち、都民ファの共同代表などを務めた側近の伊藤氏を応援した。19日の街頭演説では、伊藤氏が区長選出馬で都議を失職となったことを、都民ファの議席減を念頭に「ショックだった」と振り返りつつ「目黒で改革を進めてほしい」と強い期待を示した。「区と都の連携」を強みとしてアピールしただけに、小池氏にとっても痛い敗北となった。

小池氏にとっての「勝ちパターン」も崩れた。昨年12月の出直し江東区長選では、小池氏が元東京都幹部の大久保朋果氏の擁立を主導。都民ファーストの会、自民、公明両党、国民民主党とともに推薦し初当選に導いた。自公と小池氏のタッグは、江東区長選に続いて行われた今年1月の八王子市長選でも「再現」され、小池氏が最終盤に支援に動いた自公候補が勝利しており、最近の東京の自治体の選挙では「勝ちパターン」となっていた。

しかし今回は自民党の裏金問題がくすぶる中、前回は青木氏を推薦した自民党が、今回は河野氏を推薦。「小池氏&自民&公明」の勝ちパターン方式は崩れ、小池氏の肝いり候補も当選に至らず、小池氏の選挙戦略に大きな課題を残した。

小池氏は、28日投開票の衆院東京15区補選でも無所属の乙武洋匡氏を前面に立って応援している。この補選でも、当初、乙武氏の推薦を検討した自民は、結果的に公明とともに、推薦を見送った。15区補選の結果も、小池氏の今後の選挙戦略に影響を与える可能性がある。

目黒区長選の投票率は36・21%で、前回の33・3%を2・88ポイント上回った。一方、同日投開票された目黒区議補選(被選挙数1)は、立憲民主党公認の前区議、橋本祥平氏が自民党候補ら5人をやぶり当選した。

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