1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

津軽土産新ブランド「謹製津軽たんげ」松屋銀座×津軽14市町村が地域共創、国内外観光客にPR

日刊スポーツ / 2024年5月6日 7時0分

統一デザインで観光土産として販売されている「謹製 津軽たんげ」

東京・銀座の百貨店「松屋銀座」が新たな地域共創の一手を出してきた。青森県の津軽圏域14市町村と組んだ、津軽土産の新ブランド「謹製 津軽たんげ」だ。

「たんげ」とは津軽弁で「すごい」という意味。特産品のリンゴを使ったアップルパイやりんご酢、クマ肉のカレー、焼き肉のたれなど、弘前市、西目屋村など同県内10事業者のすごい19商品を、4月上旬からJR新青森駅構内といった主要都市の観光施設や土産物店、道の駅で販売している。地域の事業者の提供するブランド商品のプロデュースは初めて。地方のにぎわい創出、魅力度アップによる地域振興を狙いとしている。地元を代表して、櫻田宏弘前市長(64)は「1つ1つの商品を売り込むより、津軽ワンチームの統一ブランドにすれば発信力が違う。一体となってPRしたい」と張り切る。

「東京のローカル百貨店」を旗印とする松屋は4年前、全国の伝統工芸や産業、文化を絶やさず、新たな機会創出や発展へとつなげる地域共創プロジェクトを立ち上げた。自社の紳士服の販売セールを富山市や宇都宮市といった地方の百貨店で開催したり、盛岡市の百貨店のディスプレーを手がけるなど、ブランド力や信頼性をさまざまに具現化している。

津軽圏域とは昨年1月、観光推進に向けた連携に関する協定を締結。今年1月には津軽物産展を開催して、約100品を販売した。今度は逆に津軽地域へと出て、国内外の観光客にPRする。中には、これから先の「立候補」を検討している青森県内の事業者もいる。他県でも、津軽と同じ取り組みを交渉している例があるという。【赤塚辰浩】

○…百貨店は「冬の時代」と言われて久しい。1998年(平10)に約9兆2000億円あった全国の年間の売り上げは、昨年約5兆4200億円(日本百貨店協会HPより)だった。

今年1月には島根県唯一の百貨店だった一畑百貨店(松江市)が閉鎖された。7月末には岐阜高島屋(岐阜市)も閉じる。すでにない徳島県、山形県と合わせ、百貨店のない都道府県が4つとなる。物販だけではない、新しい生き残り策を松屋が示している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください