1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「司法取引」とは?水原一平被告の今後はどうなる?加州弁護士資格を持つ村尾卓哉弁護士が解説

日刊スポーツ / 2024年5月9日 19時27分

水原一平被告(2024年2月撮影)

米司法省は、大谷の元通訳、水原一平被告が銀行詐欺などの罪を認め、司法取引に応じたと発表した。司法取引とは何か、今後どう進むのか-。カリフォルニア州とニューヨーク州の弁護士資格を持つ村尾卓哉弁護士(東町法律事務所)に聞いた。

-米国の司法取引はどんな制度ですか

村尾氏 今回は、有罪と認めることが取引になるケースです。米国は陪審制で裁判を受ける権利が保障され、陪審が有罪か無罪かを決めますが、結論は全員一致でなければなりません。一般市民を集め選んで、分かりやすい言葉で裁判をする必要があり、コストも時間もかかります。検察側からすると、一般市民を相手に全員一致の有罪評決を得なければならないため、リスクもある。司法取引によってコストやリスクをはぶけるメリットがあります。被告らの側は、有罪を認め、陪審裁判を受ける権利を放棄すれば、刑が減軽になるメリットがあります。また陪審裁判をすれば、弁護士費用だけでも数百万円くらいかかってもおかしくないので、金銭的にもメリットがあります。

-水原被告は14日に罪状認否のためカリフォルニア州の連邦地裁に出頭します。今後の手続きはどうなりますか

村尾氏 罪状認否と同時か後日に、判事が、双方が合意した司法取引内容を承認するかどうかの手続きが行われます。陪審裁判を受ける権利を放棄するのが確認され承認されれば、その後、判決に進みます。

-米国の報道では、今回の最大刑期は禁錮33年。量刑はどのくらいでしょうか

村尾氏 すべての情報を把握していないので、量刑などの予想は難しいです。実刑になると思われます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください