渥美二郎が主宰 震災チャリティー公演 26回目 「続けられる限り歌っていく」
日刊スポーツ / 2024年6月10日 19時32分
演歌歌手の渥美二郎(71)が主宰する震災チャリティーコンサート「第26回人仁(にんじん)の会」が10日、東京・杉並区のセシオン杉並で行われ、渥美、角川博(70)若山かずさ(60)島津悦子(62)走裕介(50)永井裕子(43)が出演した。永井は初参加。コロナ禍で5年ぶりの開催だった。
同会は阪神・淡路大震災が起きた95年に発足。2011年以降は東日本大震災の復興支援にも尽力し、16年の熊本・大分地震への義援金も含めてこれまでに純益金総額5839万197円を日本赤十字社を通じて被災者に届けてきた。
渥美は「とにかく精いっぱい歌ってお客さんに歌を届ける。来年も歌えるように健康を維持して、続けられる限り頑張って歌っていく」と宣言。健康の基本は「睡眠と手洗い」だという。「基本的なことですが健康な時は忘れがち。それが大きな間違い。私も昨日は7時間寝ました」。そして「仲間の顔を見ると元気が出ます」と笑顔を見せた。
角川は「19年以来、5年ぶりです。僕らは歌でしか活動できないですが、皆さんに元気を差し上げたい」。走は「今年も参加できてうれしい。被災地に思いが届けば良いと思って歌います」。永井は「初参加です。うれしいです。精いっぱい、永井裕子の歌で元気を届けたい」。若山は「この会が長く続くように一生懸命に歌います」とそれぞれ語った。
今年元日には令和6年能登半島地震も発生した。震災時に島津は金沢市の自宅にいた。「被害は石川県だけでなく富山、新潟、岐阜と広範囲。そして壊れて住めない建物がたくさんある」と指摘。「被災された方が不安なのは『忘れられてしまうこと』だと良く耳にします」と続けた。
公演ではそれぞれの新曲やヒット曲のカバーなど26曲を約2時間半で披露。この日集まった64万221円は壇上で日本赤十字社に贈呈された。
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