ヘンリー王子夫妻、ベッカム夫妻に憧れも遠い道 愛国心が足りない？英紙報じる

ヘンリー王子（左）とメーガン妃（2019年6月撮影）

英国のヘンリー王子（39）とメーガン妃（42）夫妻が、国民的スターであるサッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム氏（49）夫妻のようになりたいと思っているが、「愛国心が足りない」ため決してなることはないと英サン紙が報じた。

ベッカム夫妻は非常に愛国心が強いことで知られ、英王室の偉大な支持者であり、ウィリアム皇太子夫妻とも親しい間柄であることからヘンリー王子夫妻と「近くなりすぎている」ことに気づいたのかもしれないと、両者の断交の理由についても伝えている。

結婚式に招待するなどベッカム氏と妻でデザイナーのビクトリア・ベッカムさんとかつて友人だった王子夫妻は、「ベッカム夫妻のようになろうと必死に抵抗している」と王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏は語っている。

「ベッカム夫妻は、ヘンリー王子とメーガン妃がなりたいと思うすべてを持っているが、国際的なスーパースターであるベッカム夫妻とそうではないヘンリー王子夫妻を比べることはできない」と述べている。

それを裏付けるように、昨年10月に配信されたベッカム氏の半生を振り返るネットフリックスのドキュメンタリー「ベッカム」は同プラットフォーム史上最も視聴されたドキュメンタリーシリーズとなった一方、ヘンリー王子夫妻のドキュメンタリー「ハリーとメーガン」は211位と低迷していると指摘。同氏は、この数字はベッカム夫妻のようになりたいと夢見る王子夫妻にとって打撃となるだろうと話し、「両者は同じレベルではなく、なることもない」と一蹴した。

一方、私見として「ヘンリー王子夫妻が、王室とのつながりを金銭化して利益を得るやり方をベッカム夫妻は嫌っていた可能性がある」との推察も述べている。

ヘンリー王子は長年、ベッカム氏と親しい友人関係を築いてきたが、最近になって亀裂が生じたと伝えられている。疑心暗鬼になったヘンリー王子夫妻が「自分たちの情報を漏らしている」と疑い、ベッカム夫妻に電話をかけて非難し、激怒させたことが原因だといわれている。妃はビクトリア夫人のブランドを宣伝していた時期もあったが、現在は疎遠になっている。

妃は自身のライフスタイルブランドの立ち上げを発表しているが、ビジネスが失敗すればビクトリア夫人にとって「究極の復讐（ふくしゅう）」になるだろうと同氏は述べている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）