中田英寿氏「味のレベル上がっただけで日本酒業界大きくなるか?」SAKEイベントで問題提起
日刊スポーツ / 2024年6月12日 14時4分
「SAKE COMPETITION 2024」でプレゼンターを務めた中田英寿氏(左)とSakenomy Best Brand of the Yearを受賞した十四代の高木酒造の高木顕統社長(撮影・村上幸将)
サッカー元日本代表MF中田英寿氏(47)が12日、都内で行われた「SAKE COMPETITION 2024」でプレゼンターを務めた。席上で、日本酒における今後のブランディングの重要性を訴えた。
中田氏は、日本酒ソムリエアプリSakenomyが選ぶ「Sakenomy Best Brand of the Year」のプレゼンターとして登壇した。
Sakenomyは、同氏がオーガナイザーを務め、今年も4月に東京・六本木ヒルズアリーナで開催された、日本食文化の祭典「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」でも、毎日のテーマ別1位の酒蔵を選び、発表している。Sakenomy Best Brand of the Yearは23年から始まり、銘柄部門の1位を発表。山形県・高木酒造の「十四代」が選ばれた。
中田氏は「ブランドとは、どういうことなのかを最近、考えます。先日の弊社のイベントで、何万人もの方に来ていただいた中で、全てのデータを見ながら、各お酒の売り上げがどれくらいかチェックしている。今回は20~30代がお客さんの6割以上を占めた中で、今の世の中、SNSを対応している蔵ほど、良い売り上げなのは間違いない」と、CRAFT SAKE WEEKの今年の概況を説明。
その上で「SNSを全くやられていない高木さんが、たったの1日で100升売り上げました。しかも売り切れてしまった。長く積み上げたブランドが表れている」と、十四代のブランドの力を絶賛した。
中田氏は「今回、お酒を飲ませていただきましたが、日本酒の味のレベルは、これ以上ないくらい上がっている。ただ、それだけでの日本酒業界は大きくなるのか? という問題がある」と受賞者達を前に声を大にした。「おいしいお酒を作るだけではなくて、流通…いろいろなことをやらないと、できあがらない。今後のブランディングが重要になってくるのではないか?」と訴えた。
SAKE COMPETITIONは「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」との理念のもと12年にスタート。市販酒のみが対象で、審査方法は完全に銘柄を隠し、酒の中身のみで競うことを徹底するため、どんなブランドでも1位を取るチャンスがある品評会だ。総出品数1000銘柄として、純米酒部門、純米吟醸部門、純米大吟醸部門、Super Premium部門の4部門で審査。加えて海外出品酒部門、ソムリエ・シェフ賞、最優秀酒蔵賞、ダイナースクラブ若手奨励賞、JAL機内酒として提供されるJAL空飛ぶSAKE賞も授与された。
◆中田英寿(なかた・ひでとし)1977年(昭52)1月22日、山梨県甲府市生まれ。同県立韮崎高から95年にJリーグのベルマーレ平塚(現J1湘南ベルマーレ)に加入。98年にセリエA(イタリア)ペルージャに移籍し、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、そしてプレミアリーグ(イングランド)ボルトンと渡り歩く。98年フランス、02年日韓、06年ドイツとワールドカップ(W杯)3大会に出場。ドイツ大会後の2006年(平18)7月3日に現役を引退。国際Aマッチ77試合出場11得点。オリンピックにも96年アトランタ、00年シドニーの2大会に出場。
引退後は世界約90カ国、150以上の都市と日本全国を旅した。その中で、日本酒のおいしさと文化的可能性を強く感じたことから、15年に「株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。日本酒開発やイベントコンサルティング、日本酒アプリ「Sakenomy」、日本酒のトレーサビリティーシステム「Sake Blockchain」の開発など幅広い活動を行っている。また、日本酒以外にも日本文化を国内外に紹介するため、旅の軌跡を紹介するウェブメディア「に・ほ・ん・も・の」や、厳選した作り手を紹介し多言語で出版される書籍「に・ほ・ん・も・の」(KADOKAWA)など、多くのメディアで情報を発信している。 「CRAFT SAKE WEEK」は16年にスタートし、コロナ禍による中断を経て今年が本イベントとしては6回目(22年の関連イベントを含めれば7回目)の開催となった。
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