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「過去2回より厳しい戦い」も…都知事選3選出馬表明の小池百合子知事は「敵がいたら燃える人」

日刊スポーツ / 2024年6月13日 5時0分

東京都議会本会議で、東京都知事選3選出馬を正式表明する小池百合子知事(撮影・中山知子)

東京都の小池百合子知事(71)は12日の都議会本会議で、20日告示の都知事選(7月7日投開票)に3選を目指し出馬すると表明した。「もっとバージョンアップさせた東京大改革を進める覚悟で決意した」と述べた。小池氏の出方をうかがい、公約を出し渋っているように見える蓮舫参院議員(56)を皮肉るような発言も。その蓮舫氏は、小池氏の動きにぶつける形で立憲民主党に離党届を提出した。かつては連携を誓った2人が対決の時を迎える。

   ◇   ◇   ◇

「先駆的な政策を行ってきた。力強い歩みをここで止めてはならず、バージョンアップさせた東京大改革進めていく。その覚悟で出馬を決意しました」。小池氏は都議会本会議で、3選出馬を表明した。無所属での出馬となる。当初は都議会初日の先月29日の表明を見込んだが、蓮舫氏の電撃表明で話題をさらわれた。「非小池都政」とケンカを売られ、戦略を変更。「後出しじゃんけん」批判も承知で、都議会最終日という節目の発表に切り替えた。

20年都知事選の公約「東京大改革2・0」をもとにした「3・0」を掲げるとし「変えるべきは変え守るべきは守る。もっと良くなる、もっと良くする東京を進める」と訴えた。近く公表する公約のテーマは「ひとことで言えば『首都防衛』に尽きる」。国に先駆けたと自負する少子化対策などを打ち出すとみられる。

都政関係者は「過去2回に比べ、いちばん厳しい戦いになるのでは」と指摘する。蓮舫氏という強敵に加え、現段階で40人前後が出馬を予定し、票も分散する。小池氏を支援する自民党は裏金問題の影響で、政党名を公にしない「確認団体」を通じたステルス作戦を検討するが、小池氏にとってはマイナス要素で、調整が続く。この日あいさつ回りで訪れた都議会自民党では歓迎されたが、都知事選と同日投開票の8つの都議補選では、小池氏系の候補と対決する選挙区もあり、一枚岩での支援体制となるかどうかも不透明だ。

それでも「小池さんは、敵がいたら燃えるタイプ。不利だった最初の都知事選も、そうやって打ち勝った」(関係者)。小池氏は名前こそ出さなかったが「公約とは、それぞれが主体的に進めるべきものだと思う」と述べ、小池氏の公約内容を意識するあまり自身の公約発表を遅らせ、「出し渋り」の指摘もある蓮舫氏を当てこするかのように語った。「現職なので毎日が公約のようなもの」と、現職の強みもちらつかせた。

自身の都知事就任と蓮舫氏の民進党代表就任が重なった8年前、連携を誓った2人の女性トップ同士が、今回対決し火花を散らし合うことに。七夕決戦の火ぶたは事実上、切って落とされた。

東京都知事選にはこのほか、広島県安芸高田市長を退任した石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら40人以上が立候補を表明している。【中山知子】

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