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ドクター・中松氏「私はサムライ政治をやりたい」都知事選9年半ぶり出馬動機は自民党の裏金問題

日刊スポーツ / 2024年6月14日 5時0分

東京都知事選出馬会見で熱く語るドクター・中松氏(撮影・村上幸将)

国際創造学者・発明家のドクター・中松氏(本名・中松義郎=95)が13日、都庁で会見を開き、20日告示の東京都知事選(7月7日投開票)への立候補を正式に表明した。1991年(平3)4月を皮切りに都知事選7回、衆院選3回、参院選6回の計16回出馬してきたが、出馬は14年12月の衆院選以来9年半ぶり。都知事選では、14年2月以来10年ぶりの出馬となった。

中松氏は、会見の冒頭で「国民は税金を払っているのに、政治家の特権と言わんばかりに、ふらちな行為が横行している。今の政治の体たらくは見ておけない。国民の1人して私も憤慨している」と、自民党の裏金問題に端を発した一連の問題が出馬の理由と説明した。

質疑応答で「10年前は、もう出馬しないと言っていたが?」と問われると「誰がやる、誰が改革するんだ? といえば、私がやるしかない。東京を変えられる自信があるから立候補した。不良政治家から清貧、能力のある人に切り替えるのが今回の選挙。区切りを付ける選挙」と訴えた。

質疑応答では「都民が1番、望んでいるのは物価高、貧困の解決…私しかできません! 今までの政治家のやり方ではできない。私は具体的に救うことができる」と、物価高と貧困への対策を公約の中心に掲げた。

具体的に何をするかと問われると、発明王エジソンの3倍超に上る3904件の発明数を誇る、世界的な発明家である、自身の知名度を生かすと示唆。「世界一の発明王が都知事になれば、そのことが全世界に響き渡る。そうなると、米シリコンバレーとかに行った企業も、日本に来る。東京が世界の発明の先端、中心になり、企業が東京に集まれば、多くの投資も東京に集まり、金持ちの都市になる」と説明した。

26日の誕生日で96歳を迎える中での出馬自体、極めて異例だが、当選した場合、任期中に100歳になる。21年12月29日に脳幹梗塞で救急搬送され、23年末には心筋梗塞で手術も受けており、質疑応答の中で、果たして公務を遂行できるのか? と質問が出た。中松氏は「都の優秀な人を抜てきし、一体となってやる」と説明。公務が過密になれば、有権者からの不安の声も出てきかねないが? とさらに追及されると「都庁の優秀な人とタッグを組んでやればできる」と、公務は可能との考えを示した。

この日の会見には、重要な会見や大きな行事の際に決まって着用する、ドルチェ&ガッバーナのスーツ、ヴェルサーチェのベルト、グッチの靴のコーディネートによる“勝負服”で臨んだ。ファッションに関する質問も相次ぎ、四半世紀近く出馬し続けた“都知事選の顔”の、久々の出馬に会見場に集まった取材陣の間に温かい雰囲気さえ流れた。

質問に気さくに応じていた中松氏だが、内心で今回の選挙を「人生の集大成」と位置付けている。「泡沫候補などと言われてきた、これまでと今回は全然、違う」と不退転の覚悟を持って、今回の出馬を決めた。それだけに、前日12日に小池百合子都知事(71)が、都議会本会議で3選出馬を表明したことに「議会の政治利用などとんでもない」と憤りをあらわにした。その上で「私は無私無欲。利益を全て、都民に還元する。私はサムライ政治をやりたい」と訴えた。【村上幸将】

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