英王室の伝統行事「トゥルーピング・ザ・カラー」 がん治療のキャサリン妃と３人の子ども欠席か

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃（2015年9月撮影）

英王室のチャールズ国王の公式誕生日を祝う王室の伝統行事「トゥルーピング・ザ・カラー」が15日に開催されるのを前に、がん治療中のキャサリン皇太子妃（42）と3人の子どもたちが欠席する可能性が取り沙汰されている。

今年3月にがんと診断されて治療を受けていることを公表した皇太子妃のパレードへの参加は以前から厳しいとの見方が出ていたが、ITVニュースの王室担当プロデューサー、リジ－・ロビンソン氏がキャサリン皇太子妃に加えてジョージ王子（10）、シャーロット王女（9）、ルイ王子（6）の3人の子どもたちも欠席する可能性があると述べている。

「10歳とそれ以下の子どもたちの出席は、もう少し間近になってから決まると思う」と話し、現時点で出席するかどうか決まっていないとコメント。さらに、キャサリン皇太子妃が欠席した場合、子どもたちも出席しない可能性があるとの考えを示した。「皇太子夫妻にとって、子どもたちが最優先事項であり、3人にとって最善のことをすると思います」と話し、夫妻は子どもたちの出席を慎重に検討するだろうと主張している。ウィリアム皇太子が単独で出席する可能性もあるという。

キャサリン皇太子妃は昨年のクリスマス以降、公の場に姿を見せておらず、トゥルーピング・ザ・カラーで公務復帰を果たすことを願う声も多い。負担の少ないパレード後のバッキンガム宮殿のバルコニーにのみ登場し、国民に向かって手を振ることを期待する専門家も多い。

一方で、同じくがん治療中のチャールズ国王は、カミラ王妃と共に出席することが発表されている。昨年は馬に乗って参加した国王だが、今年は馬車に乗っての参加となる。

また、王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃夫妻は昨年に引き続いて今年も招待を受けていないと伝えられており、公務から退いた国王の弟アンドルー王子も同様に欠席すると見られている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）