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火花の同時間会見…小池知事「リセット困る」蓮舫氏「私は排除しない」都知事選告示前ジャブ応酬

日刊スポーツ / 2024年6月15日 6時0分

小池百合子都知事(2024年6月13日撮影)

東京都の小池百合子知事(71)は14日の定例会見で、3選を目指して出馬する都知事選(20日告示、7月7日投開票)の公約を大安の18日に発表すると明かした。また、これまでの取り組みを訴える戦略の一環で、13日に始めた生成AIを使った「AIゆりこ」に、1日で約700万アクセスあったと主張。公約発表や選挙戦略で、出馬表明では先手を打たれた蓮舫参院議員(56)に、今度は先駆けるような動きを強める小池氏は、蓮舫氏への対決姿勢を強くにじませた。

裏金問題で逆風の自民党の支援を受けることを批判し、「小池都政のリセット」を掲げた蓮舫氏。事実上の与野党対決という構図について問われた小池氏は「これは都政。都知事選に国政を持ち込むと、都民の方が戸惑うという声をいただいている。都政をどうしていくかが問われている」と反論。「リセットされたら、都民が困るんじゃないでしょうかね。(今の都政を)加速、前進させることが都民にとってのプラスになる」と言い放ち、子育てや介護、災害対策などを挙げ「どうやって都民を守るかが大きな争点、課題」と公約の一端を明かした。

肝いりの子育て政策に関し、都の合計特殊出生率が0・99と1を割ったことを、蓮舫氏が「0・99ショック」と呼んだと指摘されると「ショックは1・57からずっと続いている。人口問題は国政にもっと頑張ってもらわないと。地方自治体にすべてかぶせるのは厳しい」と不快感を示した。

一方、蓮舫氏は東京都内の日本外国特派員協会で会見した。席が追加されるほどの国内外メディアが集まり、関心の高さをみせた。協会側と蓮舫氏の日程を調整した結果、決まったという「午後2時」は、くしくも小池氏の会見開始とかぶった。2人の会見は、違う場所で同時進行した。

蓮舫氏は「(小池都政の)ブラックボックスをあけたい」と述べ、今も批判が根強い神宮外苑再開発について「1度立ち止まるべき。大規模な開発で都心の緑を切るような開発は必要なのか、と問いたい」と、争点化に意欲をみせた。一方、公約の発表は「来週早々」としただけで、それ以上手の内は明かさなかった。

「副知事じゃだめ。知事じゃなければ」「私は支援者は排除しない」。自身と小池氏を象徴するワードもちりばめた。小池氏の政治手法を「トップダウン的」とした上で「私はボトムアップ。さまざま議論して、最終的に知事が決めるという都政をしていきたい」と目指す知事像も語った。

蓮舫氏は5月末の電撃出馬表明で小池氏の出はなをくじいた。ただ水面下で準備を進め、12日の出馬表明後は「AIゆりこ」発表など一気に動き始めた小池氏のペースに押され気味、と指摘する声もある。それでも2人は同じ時間帯に、互いを意識したジャブの応酬を展開する形となった。

都知事選には広島県安芸高田市長を退任した石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら40人以上が立候補を表明している。【中山知子】

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