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TARAKOさんお別れの会“まる子ファミリー”が歌やメッセージで明るく見送る

日刊スポーツ / 2024年6月16日 5時30分

TARAKOさんの祭壇

3月に63歳で亡くなった声優TARAKOさんのお別れの会「TARAちゃん ありがとうの会~たいせつなきみへ~」が15日、都内で行われ、第1部には声優、関係者ら約800人が参列した。フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子を長年演じたTARAKOさんを、“まる子ファミリー”が歌やメッセージで明るく見送った。

第2部では老若男女のファンが多数駆けつけ、別れを惜しんだ。

   ◇   ◇   ◇

遺影のTARAKOさんは笑顔だった。3年前に撮影され、今にも話し出しそうな表情をしていた。写真をフラワーリースが丸く囲み、まる子と同じピンクのリボンがあしらわれた。

「ちびまる子ちゃん」の仲間たちは次々に呼びかけた。同作の初代ナレーションを務めたキートン山田は「まる子や、順番が違うだろ。友蔵が先である。後半へ続く」とおなじみの調子で言うと「じゃあね」。

大ヒットしたテーマ曲「おどるポンポコリン」は、約30人のファミリーで歌った。まる子の父ひろし役の屋良有作は「TARAちゃんや、本当に本当におつかれさまでした。見守ってておくれー!」、祖父友蔵役の島田敏は「TARAちゃん頼んだよ! たくさんたくさんありがとな」と、キャラクターになりきり言葉を送った。

終了後の取材では、祖母役の佐々木優子が「まる子や、私もすぐそっちに行くからね。またね」、姉役の豊嶋真千子は「まる子、大好きだよ」と涙を見せた。

参列者はそれぞれTARAKOさんの気遣いや笑顔の思い出を語った。祭壇も人柄を表すような明るいオレンジ色を基調にした5000本の花で彩られた。愛用のギターとともに、まる子、「まじかる☆タルるートくん」のタルるートくん、「みかん絵日記」のみかん、「それいけ! アンパンマン」のフランケンロボくん、そらジローといった演じたキャラクターのパネル、音符形のバルーンが飾られた。花畑の中で音楽を楽しんでいる世界観を表現したという。

TARAKOさんの姉大山早百合さんが「妹に代わってお礼を言わせてください」とあいさつに立つと「みんな、突然いなくなってごめんなさい。今日はあたしに会いに来てくれてありがとです。大好きだよ。またね」と感謝した。空を見るのが大好きだったというTARAKOさん。青空をイメージした背景の中で、優しい笑顔を見せていた。

○…TARAKOさんは演劇集団WAKUを主宰していた。木原実は、気象予報士の仕事が忙しくなったためいったん芝居から離れたが、WAKUで再開したとし「TARAKOさんがいなかったらとっくに芝居をあきらめていた。才能にあふれていて天才だと思っています」と振り返った。また、シンガー・ソングライターとしても活躍。爆笑問題の太田光は「ちびまる子ちゃん」のエンディング曲でコラボしたことを振り返り「出来上がりを聞いて、こんなにも声のプロ、歌手の人は違うのかとびっくりした」と話した。

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