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「嫌いや!と怒って出て行かれ」あわてて謝罪に行くと…メッセンジャーが桂ざこばさんしのぶ

日刊スポーツ / 2024年6月16日 14時26分

桂ざこばさん(2023年1月撮影)

漫才コンビのメッセンジャーが15日放送のMBSラジオ「それゆけ!メッセンジャー」内で、亡くなった落語家桂ざこばさんをしのんだ。

黒田有(たもつ=54)は29歳の頃に関西テレビ「昼あがり!どまんなか」で、20歳以上年齢が離れたざこばさんと共演。「僕も若かったもので『何とかツッコまないとあかん』と気持ちがはやってたんです。ざこばさんが何か言った際、おでこをバチンとたたいたら『わし、お前のこと嫌いや!』と、本番中なのに怒って出て行かれまして」

収録後、黒田があわててざこばのもとに謝罪へ向かうと「ああしとかんと盛り上がらんからなー、とニコニコされてたんですよ」と計算ずくの演技だったことを明かされたという。

その一件を機に、さこばさんと黒田は急接近。黒田の兄が、ざこばさんの兄弟子、桂枝雀さんの大ファンだと聞くや、DVD全集をプレゼントされたり、ざこばさんの自宅に招かれた黒田が大喜利大会に参加したこともあった。

「世代が違うから、君ら(メッセンジャー)の笑いがわからんねん。だから何でも教えてくれ」と黒田に本音を打ち明けていたという。

一方、相方のあいはら(54)は「ざこばさんから誘われたことが1度だけあったんですが、たまたま僕の方に用事があって行けなかった。その後いつでも行けるからと思っていたら、まさか亡くなるとは…」と残念がった。

「落語は伝承芸だから、覚えれば誰でも話はできる。だからこそ、人の個性が光る芸なんです」と、誰からも愛されたざこばさんの人柄をしのんでいた。

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