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野田佳彦氏が抗議「スルーは邪道だ」政治資金規正法めぐる党首会談での立民“排除”で岸田首相に

日刊スポーツ / 2024年6月17日 15時30分

野田佳彦氏(2017年7月撮影)

立憲民主党の野田佳彦元首相は17日の衆院決算行政監視委員会で、政治資金規正法改正をめぐり、岸田文雄首相が立憲民主党の泉健太代表との党首会談を行わなかったとして「最初からスルーするのは邪道だ」と、激しい調子で批判した。 野田氏は、批判を浴びた自民党の修正案について「公明党と党首会談をやってようやく採決の見通しが立ち、取引可能な野党(日本維新の会)を巻き込んで(衆院で)採決された。私はこれは違うと思う。邪道と思う」と、立民を蚊帳の外に置いた自民党の対応を批判。「なぜ立憲民主党の党首と党首会談をやらないのか」とただした。

「1994年の政治改革関連法の時には、細川(護熙)さんと河野(洋平)さんで6時間協議している。にっちもさっちもいかなくて党首同士で6時間やって、成案を得た」と、かつての政治改革をめぐる法改正時には非自民連立政権の細川首相と、野党第1党だった自民党の河野総裁が議論を行ったと指摘。「政治資金規正法や公選法は当面のライバルである野党第1党と向き合って一致点を見いだし進めるのが、政治改革ではないか。与党だけとか一部野党だけというのは、他の法案はいいかもしれないが、お金の使い方や選挙活動のルールは、ライバルと向き合わないといけない。それをなぜやらなかったのか」と、野党第1党を向き合わなかったとして岸田首相の対応を批判した。

これに対し、首相は「国会でも各党とさまざまな議論を行い、御党からもさまざまな質問や厳しい批判をいただいた」とした上で「建設的な意見交換に至らず、合意に至るような調整に至らなかったので、(立民との)党首会談に至らなかった」と、やり返した。その上で「今後とも各党と真摯(しんし)な議論を続けたい」と述べた。

この答弁に野田氏は、衆院3補選や静岡県知事選などで自民党が負けたことに触れ「政治とカネの問題の自民党への批判票が、立憲民主党にきた。だから有頂天になってはいけない、有頂天になってはいけない」と自戒を込めつつ「でも、国民の批判と向き合うには、立憲と向き合い、党首会談をやって一致点を見いだす。苦しくともそれをやるのが政治改革だ」と反論。「最初からスルーしているのは邪道だと思いますよ。与党だけとか、一部野党を巻き込んだだけで勝手に決める前例をつくってはいけない」と訴えたが、岸田首相は「ある政党をスルーするとか、議論対象にしなかったのではない。今後も各党の意見は聞いていく」と、再度反論した。

野田氏は質問の最後に「中身はザル法で、プロセスは邪道。こんなものは認められない。国民の信を問うべきだ」と述べ、政治資金改正法の自民党修正案を酷評した上で、衆院解散で国民の信を問うべきとの認識を突きつけた。

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