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【棋聖戦】藤井聡太棋聖が連勝 自身初となる「永世」称号獲得に王手 終盤力発揮し押し切る

日刊スポーツ / 2024年6月17日 20時11分

棋聖戦5番勝負第2局で山崎隆之八段(右)と対局する藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)

藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・=21)が、自身初となる「永世」称号まであと1勝と迫った。

将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第2局が17日、新潟市「高志の宿 高島屋」で行われ、先手の藤井が、挑戦者の山崎隆之八段(43)を111手で下して連勝。同タイトル5連覇と、通算5期獲得が条件の「永世棋聖」獲得に王手をかけた。第3局は7月1日、名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われる。

藤井が照準を定めた。山崎が4筋に跳ね出した桂を、攻撃目標とした。思い切って踏み込む。想定外だった挑戦者の向かい飛車に対して持久戦志向で進めていたが、ギアを切り替えた。指し手に応じて緩急や攻防で、自在に対応した。

「後手陣が手厚くなると厳しいので、自玉の堅さを主張できるように仕掛けていきたいと思いました」。リードを奪ったら、あとは振り切るだけ。最後は得意とする攻め合いのなかで、終盤力をいかんなく発揮して押し切った。

独特の指し回しで定跡にとらわれない「山崎ワールド」。手探り状態ながら、うまくペースを配分した。対局前日、「第2局も定跡から外れて力が問われるような将棋になるかなと思っているので、その中でうまく指していけるように集中して頑張りたいと思います」と話していた。その言葉を盤上で表現した。

高島屋での対局は3年連続だ。金属洋食器の生産で有名な隣の燕市から、今年はナイフとフォークのセットをもらった。「昨年いただいた包丁は私には扱えなかったんですが、今回はナイフとフォークのセットということで、自宅でも使ってみたいと思います」。16日の開会式でのスピーチで笑わせた。1日経過した対局では、駒を柔軟に使いこなした。

5連覇、永世棋聖獲得の前に、同学年の挑戦者である伊藤匠七段(21)と2勝2敗で迎える叡王戦5番勝負第5局が20日に山梨県甲府市である。「いい将棋が指せるよう、一生懸命やっていきたいと思います」。わずか中2日。昨年棋聖防衛を果たした高島屋から、「8冠堅持」の決戦へと向かう。

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