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森崎ウィン監督初挑戦作「せん」がSSFFグランプリ 26年の歴史で俳優監督初受賞に涙

日刊スポーツ / 2024年6月17日 19時52分

「せん」でグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」を受賞し、感極まる森崎ウィン監督(撮影・足立雅史)

アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」アワードセレモニーが17日、都内で行われ、森崎ウィン(33)が監督に初挑戦した「せん」が、グランプリのジョージ・ルーカス アワードを受賞した。

森崎は受賞決定の瞬間、目に涙を浮かべ、両手で頭を押さえ、主演の中尾ミエ(78)と抱き合った。映画祭26年で、現役俳優監督の受賞は初めてで「本当に、本当にうれしいです。ありがとうございます!」と歓喜の叫びを上げた。「いつしか監督をやりたいと夢見ていた。出る側として楽しかったけれど、取る側から0から作るのがこんなに楽しいんだと大きな経験になった。それが…いやぁ、これは。マジでうれしいっすよ」と喜んだ。

森崎は18年に、スティーブン・スピルバーグ監督「レディ・プレイヤー1」でメインキャストのダイトウ・トシロウ役を演じており「スピルバーグとジョージ・ルーカスを両方、制覇したということで、いいですか」と笑みを浮かべた。そして「自分がいざ監督になると、映画監督として作品を背負う責任感、会話の技術、スタッフの意思の共有の難しさを改めて学んだ。映画監督(の今後)は分かりませんが、機会があれば監督に携われるように精進していきます。全ての人種…せんを超えられる。世界平和のために努力すると約束します」と宣言。中尾も「人生で最高の喜び、もう少し長生きしたい」と感激した。

ショートショート フィルムフェスティバル&アジアは、2004年(平16)に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されており「せん」は、ライブアクション部門のジャパンでも優秀賞と東京都知事賞を受賞。24年度の米アカデミー賞短編部門ノミネート候補として、同映画祭から米国アカデミー協会への推薦作品となった。

「せん」は、森崎が千葉雄大(35)仲里依紗(34)福士蒼汰(30)とともに、人気俳優が短編映画の監督に挑戦するプロジェクトの第4弾「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム4」で、監督に挑戦した作品。中尾が演じる田舎暮らしをするおばあさんが、ちゃぶ台で役場の若者(鈴木伸之)と朝食をとり、縁側で配達員とお茶飲み話をする、いつもと変わらない日常に微細な不協和音が聞こえてくる物語。

「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」は、米国俳優協会(SAG)会員でもある俳優の別所哲也(58)が、米国で出会ったショートフィルムを、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの思いから、1999年(平11)に「アメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル」として創立。01年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル」に改めた。18年には20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品にジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」と改称した。オフィシャルコンペティション(インターナショナル部門、アジアインターナショナル部門、ジャパン部門)ノンフィクション部門、アニメーション部門優秀賞(22年から)の5作品が、米アカデミー賞短編部門へのノミネート候補として推薦される。

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