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蓮舫氏「本物」ぶつけた、小池百合子知事「子育て支援」拡充訴え 都知事選同日公約発表

日刊スポーツ / 2024年6月19日 6時49分

都知事選で訴える政策の内容について会見で訴える蓮舫参院議員(撮影・中山知子)

東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)で激突する小池百合子知事(71)と蓮舫参院議員(56)が18日、それぞれ会見し、公約を「同日発表」した。肝いりの子育て支援政策の拡充をアピールした小池氏に対し、蓮舫氏は徹底した若者世代支援こそが「本物の少子化対策」と当てこすったほか、小池都政下の事業をすべて点検するとし「専門分野なので、まかせて」と口にした。現職VS挑戦者。女性2人の公約発表は対照的なスタイルで行われた。

◇ ◇ ◇

電撃出馬表明から約3週間。「出し渋り」ともいわれた公約を、蓮舫氏が発表した。数値を調べ、視察結果などを反映させたとし「ずいぶん長くお待たせしてしまった」と口にした。

キャッチフレーズは「7つの約束」。小池氏がかつて打ち出した「7つのゼロ公約」に酷似するが「本物の少子化対策」「本物の東京大改革」など、小池氏の政策は本物ではないと言わんばかりの項目を並べた。

少子化と行財政改革を柱とした。「徹底した若者支援が本当の少子化対策。小池さんの細やかなケアは引き継ぎたいが、長い目でみた対策ではない。双子を育て、20年、国会で少子化に対応したからこそできる」。また、民主党政権の「必殺・事業仕分け人」らしく「都の事業すべてに行政事業レビューを取り入れ、ガラス張りにしたい。これは私の専門分野。任せてほしい」と胸を張った。

行政改革によって、8年で約8100億円の財源をひねり出したとする小池氏の主張に「疑義がある」とかみつく場面も。「積算根拠が見えず、まさにブラックボックス。ここを開きたい」と述べた。小池氏は政治資金パーティーを開いているとして「私は開かない。これが本物の東京大改革」と、あてこすった。神宮外苑再開発は「争点」とし、見直しにも言及した。

ただ対決姿勢全開だった出馬会見の「小池都政リセット」発言は封印。「良いものは引き継ぐ。全部リセットするかのように解説され、あえて今日は使っていない」とトーンを弱めた。公約発表や会見日程を、小池氏の動きにぶつけているようにも見えてきたが「結果として結構重なっているが、私が何かしているのではない」と訴えた。

知事選には広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら約50人が出馬予定だが、小池、蓮舫両氏が軸の戦いとなる。水面下では、当初想定されたほど2人の差は大きくないとの声もあり、情報戦も始まっている。【中山知子】

○…小池氏は都庁内の会見室で、オンライン形式で公約発表会見に臨んだ。過去2回はリアル対応だったが、会場の規模を考え「希望するみなさんにすべて参加いただけるようにした」。政策説明が25分、自ら指名した5人との質疑応答を経て約40分で終了した。

過去の公約を進化させた「もっと! よくなる! 東京大改革3・0」を訴える小池氏は、肝いりの子育て支援策「018サポート」などに触れつつ「子育て、教育にお金のかからない東京を目指す」。子育て世代の家賃負担軽減や無痛分娩(ぶんべん)への助成新設などを掲げ「進めるのは、都民の命と東京の未来を守る首都防衛。都や都民が直面する課題に真正面から向かい合う」と述べた。

一方、蓮舫氏が達成度を批判した「7つのゼロ公約」に言及し「目指すべき将来の社会像を端的に示したもの。これを元に、都民のための生活実現を進めてきた」と訴えた。

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