五木ひろし歌手生活60周年記念コンサート カバー60曲&代表曲16曲、年齢と同じ76曲熱唱
日刊スポーツ / 2024年6月19日 18時7分
歌手五木ひろし(76)が19日、東京・明治座で歌手生活60周年記念のコンサートを行った。
1964年(昭39)にプロ歌手となり、65年5月に松山まさるの芸名で「新宿駅から」でデビュー。その後に一条英一、三谷謙の芸名をへて71年3月に五木ひろしとしての再デビュー曲「よこはま・たそがれ」がミリオンヒット。トップ歌手の仲間入りをはたした。
コンサートは2部構成だった。1部の冒頭で「歌手を目指して16歳で上京しました。あれから60年。その時代を映し出す60曲を歌います」とあいさつ。64年発売の井沢八郎さん「あゝ上野駅」から、03年発売の平原綾香「Jupiter」、23年発売のYOASOBI「アイドル」などをメドレーで披露。演歌からポップス、ロックまで昭和・平成・令和の歌謡曲の歴史を自らの歌唱でなぞった。
2部は自身の代表曲のヒットパレード。「昨日の雨が上がって今日は『五木晴れ』です」とジョークを飛ばして「大好きな歌の道一筋にここまで歩んでこられて幸せを感じています。皆さんには感謝の気持ちしかありません」とファンの長年の応援に感謝。「レコードデビューをしてもヒット曲は出ない。名前もレコード会社も歌い方も変えた。生活費に困ってギターの弾き語りを始めた。そんな中で出会ったのが『よこはま・たそがれ』でした」。
そう言って「よこはま・たそがれ」を歌唱。ほかに「長良川艶歌」「細雪」「契り」など計16曲を丁寧に歌い上げた。
1部と2部を合わせて年齢と同じ数字の76曲を歌唱。76曲は1ステージとしては自身最大の曲数だ。
五木はこれまでに7000回以上のコンサートと5000回以上の劇場公演で、のべ2000万人超を動員。シングル曲176作を発売し、NHK紅白歌合戦には歴代1位の50回連続出場を誇る。07年には紫綬褒章、18年には旭日小綬章を受章した。
「今日は年齢と同じ76曲を歌いました。来年は77曲を歌います」。偉大な功績を持ちながら、生涯現役にこだわり続ける五木は、76歳の今も歌謡界をけん引する先頭に立ち続けている。
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