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小池知事VS蓮舫氏、神宮外苑再開発やPマッピングで見解対立 都知事選主要候補4人が共同会見

日刊スポーツ / 2024年6月19日 21時15分

先に手を合わせた小池百合子氏(中央左)と蓮舫氏(中央右)。左端は石丸伸二氏、右端は田母神俊雄氏(代表撮影)

東京都知事選の告示を20日に控えた19日、広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)、現職の小池百合子知事(71)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)、蓮舫参院議員(56)の主要候補4人が、都内の日本記者クラブで共同会見に臨んだ。戦いの軸となる小池氏と蓮舫氏は、神宮外苑再開発やメディア戦略、自民党との距離感などで異なる立ち位置をみせ、対決構図があらためて表面化した。知事選には前回の22人の倍以上の約50人が出馬する見通し。7月7日投開票。

  ◇  ◇  ◇

主要候補4人が初めて一堂に会した共同会見は、小池氏と蓮舫氏が都知事選出馬表明後、初めて顔を合わせる機会にもなった。

小池氏は冒頭、ほかの3人への質問を問われて「みなさんの声を聞きたいので特にありません」と、答えなかった。一方、蓮舫氏は、今回のように小池氏が参加した主要候補によるテレビ局の討論会が、小池氏の都合などで実現していないと、ジャブを放った。

「BS番組に知事が出るというので(自分も)同時にと言ったら、断られた」と明かし、積極的な参加を呼びかけると、小池氏は「公務で忙しいのがお分かりだと思う。今回は50人以上が出るといわれており、公平性の担保をどうするのか」とした上で「いくつも要望をいただいており、機会を生かしていきたい」と応じた。

2人がともに重視する少子化対策については、小池氏は018サポートなどこれまでの実績を強調し「しっかり(都民が)受け止めてくださった」と自賛。これに対し、蓮舫氏は小池氏が政策の1つに掲げている無痛分娩(ぶんべん)への助成制度新設を「細やかな」対応と評価しつつ、まずは若者への支援対策が必要と強調し、一線を画した。

2人の立場が大きく異なったのは、神宮外苑再開発の問題。「いったん立ち止まる。都知事選の争点にしている」と語った蓮舫氏に対し、小池氏は「これが争点になると言うが、なりません。まだ立ち止まっているからです」と、反論。事業主体の民間事業者に樹木保全策の提出を求めている段階であることを理由としたが、蓮舫氏は「(保全策は)昨年末か今年頭に来る予定だったのに、まだ来ていない。再要請していないのはなぜか」と反撃。「争点にしないというなら、都知事名で再要請していただけると。知事の判断だ」と述べると、小池氏は緑を守る都の政策などを引き合いにさらに反論し、2人の主張は平行線をたどった。

都庁舎の壁を使ったプロジェクションマッピングについても、蓮舫氏は観光策としては理解を示しつつ、2年間で48億円という関連予算について、自身なら子育て世帯への支援策に回すと主張。小池氏はすかさず「そういう論法があるが、私は『無』から『有』を生んだ。都庁広場に今はたくさんの人が見に来ている」と反論した。

自民党の支援を受ける小池氏に対し、蓮舫氏は「自民党が都知事選の候補者を出さなかったことに失望している。堂々と(自民の候補と)戦いたかった。応援している人がいるなら、今の自民党に負けたくない。クリーンな政治をしたい」と、当てこすった。

写真撮影では手を合わせ、討論中こそ顔を見合わせた2人は、それ以外は言葉も交わさなかった。ある情勢調査によると、先行する小池氏を蓮舫氏が追う展開の数字が出ている。小池氏が知事就任直後の8年前は、連携を確認し合った2人。いよいよガチンコ勝負だ。【中山知子】

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