小池百合子知事は厳戒態勢の中、屋内で第一声「今回は大丈夫かという不安を抱きながらの選挙」
日刊スポーツ / 2024年6月21日 7時28分
東京都知事選は20日、告示された。小池百合子知事(71)による2期8年の都政の継続か刷新かが問われる、事実上の「信任投票」だ。一方で「NHKから国民を守る党」が24人を擁立し、候補者は過去最多の56人に。同党による、寄付を伴う「ポスター掲示板ジャック」が現実となるなど、波乱含み&前代未聞の首都決戦だ。小池氏は厳戒態勢の中、屋内で第一声。蓮舫前参院議員(56)や広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)ら主要候補は、街頭で支持を訴えた。結果は国政にも影響を及ぼす。投開票は7月7日。
◇ ◇ ◇
小池氏は、緑色の上着をまとい、新宿区の事務所で「出発式」を行った。選挙では、多くの聴衆を巻き込む「小池劇場」が定番だったが、4月の衆院東京15区補選でつばさの党の妨害行為を受けたこともあり、第一声は屋内。「今回は大丈夫かという不安を抱きながらの選挙」と漏らしつつ、約30人の支援者を前に「待機児童は97%減らし、(現金給付対象から)所得制限を外す大きな決断をした。国をも動かしている」と、子育て支援策をアピール。「今立ち止まる、立ちすくむような余裕はない。もっとよくなる東京大改革3・0をひっさげ、戦いを進めたい」と訴えた。
現職として選挙と公務の「二刀流」で臨む方針で、午後は都内2カ所で視察も行った。
3度目の都知事選は蓮舫氏ら有力候補がおり「守りながらいかに攻めるか」(関係者)が鍵となる。自民党の支援を受けており、結果は国政にも影響するため、過去2回とは違う緊張感も漂う。【中山知子】
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