飲酒運転逮捕のジャスティン・ティンバーレイク 裁判日程が欧州ツアー初日と重なる

飲酒運転の疑いで逮捕されたジャスティン・ティンバーレイク（ロイター）

米ニューヨーク州で酒に酔って車を運転したとして逮捕、起訴された米人気歌手ジャスティン・ティンバーレイク被告（43）の裁判の日程が、欧州ツアーの初日と重なることが分かった。ティンバーレイク被告は18日未明に同州ロングアイラインドで一時停止を無視したあと、車線からはみ出して走行していたことから警察に車を止められ、目が充血して呼気から強いアルコール臭がしたことなどから逮捕された。

言葉がもつれて足もふらついていたというが、呼気によるアルコール検査を拒否する一方で「マティーニを1杯飲んだ」と供述したことなどが伝えられている。同日中に罪状認否が行われ、その後釈放された。

米ピープル誌によると、審理は7月26日に行われることが決まったが、この日は世界ツアー「フォーゲット・トゥモロー」のポーランド公演が予定されているという。審理はオンラインで行われ、本人ではなく、弁護士が出席すると同誌は伝えているが、欧州ツアーを予定通り行うかどうかは分かっていない。

4月末から北米ツアーをスタートさせたティンバーレイク被告は、21日と22日にシカゴ公演を行い、25日からはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでステージに立つことになっている。オンラインメディアのTMZによると、依存症治療のためのリハビリ施設には入所せず、ツアーは予定通り行われるという。

ティンバーレイク被告は逮捕時に酩酊（めいてい）状態だったとも伝えているが、TMZは周囲の人の話としてこれまで一度も飲酒の問題を抱えているのを見たことはないと報じている。一方、同じ日に映画の撮影のためにニューヨークに滞在していた妻で女優のジェシカ・ビールは、激怒していると伝えられている。ビールは食事会には参加しておらず、逮捕時は一緒にいなかったというが、「家族に注目が集まることを好まず、特にネガティブなことを嫌っている」と関係者は語っている。

ティンバーレイク被告は現時点でまだ公にコメントは発表しておらず、逮捕後初めて公の場に姿を見せることになる21日の公演で何を語るのか注目される。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）