尾上右近「今回が一番気合入ってます！」女優寺島しのぶの長男尾上眞秀と共演

尾上右近自主公演第8回「研の會」記者発表を行う尾上右近（撮影・中島郁夫）

歌舞伎俳優尾上右近（32）が22日、都内で、8回目を迎える自主公演「研の會」（9月4～5日、東京・浅草公会堂ほか）の取材会に出席した。自主公演では初めて、尾上菊五郎の孫で、女優寺島しのぶの長男尾上眞秀（11）と共演する。大阪・国立文楽劇場では8月31日～9月1日。

2人は「連獅子」で、親獅子、仔獅子を演じる。取材会に眞秀を呼び込んだ右近は「同じ音羽屋で一緒に戦っている大切な仲間で、大切な存在。僕も仔獅子を経験した身として、親獅子になる時は、仔獅子は眞秀くんしかいないだろうと思いました」と話した。

眞秀は寺島から、絶対にやっておいた方がいい、とアドバイスを受けたことを明かし、右近について「踊りがうまいので、くらいついていきたい」と話した。自らもいつか自主公演をやってみたいとし、「『め組の喧嘩』のようなかっこよくて楽しいものをやりたい」と笑みを見せた。

演目はほかに「摂州合邦辻」。右近は「ちょっと背伸びをして、キャパオーバーすることでキャパを広げていきたい。いつか本公演でやらせていただける日が来ると信じてやりたい。毎回、毎回思ってますが、今回が一番気合入ってます！」と意気込んだ。【小林千穂】