青木理氏「『錦の御旗』で実は民主主義を壊している」 東京都知事選など選挙をめぐる混乱に懸念
日刊スポーツ / 2024年6月23日 15時13分
ジャーナリスト青木理氏は23日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演し、特定の政治団体による候補者の大量擁立や「ポスター掲示板占拠」などの混乱が続いている東京都知事選(7月7日投開票)についてコメントした。
都知事選では過去最多の56人が出馬し、48人分しか用意されなかったポスター掲示板にポスターをはれず、クリアファイルを使った掲示を余儀なくされた候補者がいる。そのポスターをめぐっても、ほぼ全裸の女性の姿が描かれた内容のものを掲示した候補者が、都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁に警告を受けたほか、24人を擁立した政治団体が掲示板のポスター掲示枠を事実上「販売」し、候補者と無関係の内容のポスターなどがはられるなど前代未聞の混乱となっている。
青木氏は「一部の党が24人立候補させ、ポスター掲示板を事実上売買する形でジャックしている状況。SNSに流れているものを見たが(ポスターの中には)わいせつだったり、差別的なんじゃないかと思われるものもある」と私見を口にした。
その上で、今年4月の衆院東京委15区補選で起きた「つばさの党」による選挙妨害事件にも触れながら「補選の時に、明らかに他の候補の演説を妨害するということで、これは警視庁が捜査したが、ある意味で法の抜け穴、あるいは言論や表現の自由という、言うまでもなく民主主義社会でいちばん大事な価値を、ある種の『錦の御旗』にして、実は民主主義を壊しているんじゃないかという思いもある」と、公職選挙法に触れない範囲でこれまでの選挙では見られなかった現象が起きていることに言及。
「その背景にあるのは、ぼくに言わせれば、冷笑というか嘲笑というか、底抜けの悪意というか。これは一部(の行為)だとも思うし、メディア環境がそれを極大化して大きくなっているように見えているとは思うが、この動きが一部でとどまっていくのか、ひょっとすると何かの予兆なんじゃないかという辺りも含めて、目を凝らして見ていかないといけないと思う」と、昨今の選挙をめぐる混乱に警鐘を鳴らした。
この記事に関連するニュース
-
ニュース裏表 安積明子 「世も末」選挙戦で相次ぐ〝騒動〟都知事選でほぼ全裸、女性専用風俗店のポスター…民主主義軽視!看過できない悪影響
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月26日 6時30分
-
「悪名は無名に勝る...」売名の祭典と化した都知事選の源流は11年前の「選挙フェス」にあった
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月25日 18時47分
-
「今後は政見放送がカオスに」都知事選の混乱拡大を千葉県知事が懸念「候補者に足切り条項を」
日刊スポーツ / 2024年6月22日 17時16分
-
“ほぼ裸”ポスター「子どもの目に留まったら」……都知事選で異例の事態 犬の写真で“掲示板ジャック”も【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN / 2024年6月22日 12時59分
-
「ほぼ全裸の女性」「立候補しない格闘家」「犬」異色ポスター続々掲出 都知事選告示で話題
日刊スポーツ / 2024年6月20日 17時52分
ランキング
-
1ロシア系ハッカーが犯行声明 ニコニコ動画へのサイバー攻撃
共同通信 / 2024年6月27日 19時42分
-
2岸田首相、衆院選「慌てる必要ない」
時事通信 / 2024年6月27日 22時9分
-
3イタリアで日本人男性が暴行受け死亡、助け求められてけんか仲裁…地元ウディネ市長「人間性と勇気の模範」
読売新聞 / 2024年6月27日 8時0分
-
4最大76億円追加負担へ=「簡易型」への移行進まず―海外パビリオン問題・万博協会
時事通信 / 2024年6月27日 19時19分
-
5「老後資金2000万円不足」の衝撃が、今「4000万円」に拡大 シニア層の不安に「最新データでは1200万円で大丈夫!」/第一生命経済研究所の永濱利廣さん
J-CASTニュース / 2024年6月27日 19時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)