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桂ざこばさんと涙…師匠桂米朝さんの長男・米団治秘話明かす

日刊スポーツ / 2024年6月23日 17時12分

桂ざこばさん(2021年12月撮影)

ぜんそくのため76歳で急死した落語家、桂ざこばさんをしのび、MBSテレビ(大阪市)が23日、追悼特番「笑って、怒って、涙もろかった…ざこばさん、ありがとう!」を放送。

一門の桂米団治、桂南光、桂塩鯛らとともに、同局「ちちんぷいぷい」で共演していたタレントなるみ、角淳一元アナウンサーが出演し、ざこばさんの生前の映像、高座姿もオンエアされた。

84年放送の同局「あどりぶランド」の模様も放送され、ざこばさんは「自分の顔をどう思うか」と聞かれ「男前やないけど、悪くないと思ってます。この目が」などと、喜怒哀楽をよく映し出した目を自身の特長にあげた。「一番好きな人」には、実父以上に慕った師匠の故桂米朝さんは「もちろん」として横に置き「横山やすしさんですかね」と答えた。裏表のなさではある意味、近しい面もある希代の芸人をあげた。

生前の米朝さんが「とにかく、何にも世間、知りませんからな。何でもないことに感心したり。稽古せえいうたらずっと…」などと、自らも息子と同様にかわいがったざこばさんへの思いも放送された。

愚直とも言えるほどのまっすぐさは、ざこばさんの個性のひとつで、テレビ画面を通じても視聴者に伝わり、愛された。心が動けばすぐに泣く場面も多く、特番では、「ちちんぷいぷい」からロケや名場面が放送された。

12年2月6日放送の「ちちんぷいぷい」では、購入した競走馬「チョーマル」のレースを見に、オーストラリアまで。ざこばさんは「(前名の)朝丸(ちょうまる)を弟子にやらずに馬にやった。こんなええ名前、弟子にやるかいな」。レースでは最下位で惨敗。「チョーマル、一番べべ(最後)や」と言い、レース後には「ありがとうね(と、馬をなで)。何の言葉もないわ。言葉なんか…」と言うと、おえつしながら言葉が出てこなかった。

ざこばさんを兄と慕った米団治は「もちろんよく泣いていました。ご自身が落語される時にも…」。米朝さんが作った「一文笛」を初めて客前で高座にかけた時の逸話を明かした。

「スリが出てくるシーンで『子供のころ、思い出してな』というセリフで、ご自身の子供のころ、思い出してやろね。もう、ブワーッて泣いてもて」

なるみが「持ち時間、泣くばかり?」と聞くと、米団治は「そう、泣くばかり。でも、晩年の自然体はすごかった」と述懐。ざこばさんから「感情入れすぎや。もっとニュートラルにやれ」と言われたといい、「でも、実際、まねできへん」と、高座での技量にも感服した思いを語った。

南光も「登場人物、全部、ざこばさんのものにして、生き生きとして入ってますしね」と言い、米団治は「兄ちゃんの言葉の力、強さ。耳にこびりついています。ざこば魂は忘れません。ざこば兄ちゃん、ほんとにありがとう」と、旅立った兄に呼びかけていた。

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