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トシちゃん63歳 アイドルびんびん物語「最後に信じられるものは人間の愛」

日刊スポーツ / 2024年6月24日 7時49分

デビュー45周年を迎え、よりアグレッシブに光を放つ田原俊彦(撮影・河田真司)

<情報最前線:エンタメ>

田原俊彦(63)がデビュー45周年を迎えた。6月19日に通算80枚目の記念シングル「愛だけがあればいい」を発表。7月20日からはコンサートツアーをスタートさせる。パワフルに歌って踊るエンターテイナーぶりは健在で、すでに50周年をも見据えている。絶対的な自信とキャリアに裏打ちされた「KING OF IDOL」(アイドルの帝王)である。【笹森文彦】

■懐メロ歌手(笑)

旧ジャニーズ事務所に所属した15年。独立後の約30年と合わせ、45年という節目を迎えた。

田原 あっという間のようで、あっという間じゃなかった。10代から御年63まで、本当に山あり谷あり、紆余(うよ)曲折ありと、いろいろありました。懐メロ歌手と言われる世代になっちゃったけど(笑い)、毎年新曲を出して、チャレンジしていきたいな、という思いです。

45周年の記念曲は、通算80曲目のシングル「愛だけがあればいい」(作詞・松井五郎、作曲・都志見隆、編曲・船山基紀)。田原の節目節目で楽曲を提供している作家陣である。

田原 デジタル化された世の中で、コミュニケーションが希薄になりつつあるけど、最後に残るもの、信じられるものは、やはり人間対人間の関係。それはイコール「愛」なんじゃないかと思う。とてもピュアな作品で、誰でも歌の主人公になれると思います。

最近、ファンクラブの会員が増加している。特に男性の数が伸びて、男女比は3対7になったという。

田原 僕自身、結婚して、子供は大人になった。ファンの方も同じで、結婚されて、お子さんを育て、手が離れた。ふっと出てくる田原俊彦の活字を見て、「トシちゃん(愛称)、何やっているんだろう」って検索したら、ガンガンやってんじゃんって(笑い)。男性も僕の歌を聴いて、中学生や高校生に戻るらしい。45年というのは、いい間合いなんじゃないかな。

■80年代記録的足跡

振り返れば、とにかくすさまじい人気だった。

ひと月のファンレター数18万通(1日平均約6000通)。オリコン史上初のデビュー曲「哀愁でいと」から30曲連続初登場トップ10入りを果たした(うち1位11曲、2位9曲、3位7曲など)。

プロマイド年間売り上げ男性1位(82年)。主演ドラマ「教師びんびん物語2」(89年)は、フジテレビの看板枠「月9」(月曜午後9時のドラマ)で、初の視聴率30%以上達成。

などなど、80年代の田原の記録的な足跡を挙げると、切りがない。

田原 1980年代というのは、テレビが娯楽のど真ん中でね。ブラウン管とお茶の間がちゃんと仕切られていた。(芸能人が)パワーを持っていた時代で、僕は一番歌って踊って、芝居した。時はバブルで、本当にイケイケな、いい時代をね、僕は思う存分泳げたし、暴れられた。だからこそ、今があると思う。

94年に旧ジャニーズ事務所を独立後、失速した時期もあった。それでも新曲を毎年出し、コンサートは毎年欠かさず開催して来た。

田原 楽天家なのか、負ける気はしなかった。「哀愁でいと」から積み上げた財産(楽曲)があるし、コンサートもディナーショーもできる。この仕事をしたくて、この世界に入って、「田原俊彦」という地位をいただいた。ファンを裏切れない。これだけ財産があるんだから勝負できる、という意気込みで立ち向かってきたし、僕には魅せる自信があった。

■70歳まで見える

芸能界の故郷とも言える旧ジャニーズ事務所は、創業者の性加害問題で社名を変更した。

田原 (ジャニーズの)推しの人たちにとって(社名変更は)寂しいんじゃないかな。グループ名も変えなければいけないなど大変だよね。

7月20日から、19都道府県で20公演を行うコンサートツアー「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE“T”TOUR2024 愛だけがあればいい」をスタートさせる。

田原 選曲や構成は自分で考えます。昔のヒット曲をそのまま(のアレンジで)歌うの大好きだから、もちろん入れますよ。ただ若いころは、暴れると次の日に体痛くなったけど、最近は2、3日してから痛くなるんだよね(笑い)。

声質も、足を高く蹴り上げるダンスのキレも変わっていない。45年、走り続ける田原に、所属レコード会社のユニバーサルミュージックでは「KING OF IDOL」をキャッチコピーにした。新曲のプロモーションビデオは「キングの居場所」として、玉座に座る田原を演出した。

田原 考えてみれば、最近(のアイドル)はみんなグループで、僕はずっとソロで現役でやっていますから。45周年は単なる通過点。50周年は見えましたね。その時、68歳ですけど、全然、行ける。70歳まで見えます。永遠のキング・オブ・アイドルでいたいね。

■BSで2日から新番組

6月2日からBS日テレで、田原の新番組「ちょい見せ!?トシちゃん」(日曜午後8時54分、時間変動の可能性あり)がスタートした。田原の公式YouTubeチャンネル「田原トシちゃんねる!」とコラボしたコーナーと音楽コーナーの2部構成。田原は「僕の情報番組的な内容になると思います。まあ、互いにウィンウィン番組になれば」と話した。

◆田原俊彦(たはら・としひこ)本名同じ。1961年(昭36)2月28日、神奈川・横須賀市生まれ、山梨・甲府市育ち。79年、TBS系ドラマ「3年B組金八先生」に近藤真彦、野村義男と出演し、「たのきんトリオ」として人気を得る。80年「哀愁でいと」で歌手デビュー。同年の第22回日本レコード大賞で、松田聖子らを抑え最優秀新人賞を獲得。88年のフジテレビ系ドラマ「教師びんびん物語」に主演。主題歌「抱きしめてTONIGHT」がヒット。代表曲は「ハッとして!Good」「原宿キッス」「さらば…夏」「華麗なる賭け」「ごめんよ涙」など。NHK紅白歌合戦は80年から出演辞退するまで7年連続7回出場。身長175センチ、血液型B。

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